【報知映画賞】新人賞・南沙良「すごく緊張して耳が取れそうです」
「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」でダブル受賞した新人賞の南沙良(16)、蒔田彩珠(16)のフレッシュコンビは、初々しくあいさつした。
新人賞の南だが、早くも2度目の“登壇”となった。昨年は「幼な子われらに生まれ」で監督賞を受賞した三島有紀子監督(49)の花束ゲストで登場。「いつかこの舞台に立てたら…」。その言葉が、たった1年で現実となった。
「ゲストの去年とは緊張の度合いが違って。真っ白になっちゃいました」壇上で開口一番、「すごく緊張して耳が取れそうです」と発し「顔が真っ赤になって、イヤリングもしていたので、本当に耳がちぎれるかと思いました」と照れた。
昨年はもらえなかったブロンズ像も手にした。共演した「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」を通じて親友となった蒔田と「重いね」と目を合わせて受賞を実感。「本当にたくさんの奇跡を運んで、届けてくれた映画。今、ここに立たせていただけることも奇跡。おごることなく一つ一つはしごを上っていけたら」と「奇跡」という言葉を2度使って感謝した。
関係者から、壇上の南を見た二宮和也が「主演顔だね」と話していたと聞いた。「うれしい」と素直に喜び「一生の思い出になりました」と、人生最大の緊張? を乗り越え、持ち前の笑顔をはじけさせた。(土屋 孝裕)
◆南 沙良(みなみ・さら)2002年6月11日、神奈川県生まれ。16歳。小6の14年に「ニコラモデルオーディション」でグランプリを獲得し芸能界入り。17年「幼な子われらに生まれ」で女優デビュー。来年5月17日公開の映画「居眠り磐音」に出演。身長159センチ。血液型A。
◆志乃ちゃんは自分の名前が言えない うまく言葉を話せない志乃(南)は、音楽が生きがいなのに音痴な加代(蒔田)と友達になり、バンド「しのかよ」を結成。文化祭出演に向け一歩を踏み出すが、同級生の男子・菊地(萩原利久)が強引に加わることになり…。湯浅弘章監督。
萩原利久(「志乃ちゃんは―」で2人の同級生役)「この作品に携わった身として、自分のことのようにうれしく思います。同時に、この場に立っている2人を見て、自分ももっと頑張りたいと思いました。本当におめでとうございます」