【報知映画賞】特別賞「カメ止め」上田慎一郎監督 次作は「オリジナルの長編コメディー」

2018年12月19日6時3分  スポーツ報知
  • ゾンビポーズで選考委員のLiLiCo(前)と喜びを爆発させた(左から)市橋浩治プロデューサー、濱津隆之、真魚、上田慎一郎監督、秋山ゆずき、ふくだみゆきさん

 製作費約300万円、上映館数2館からスタートしたデビュー長編「カメラを止めるな!」で特別賞を受賞した上田慎一郎監督(34)は、同作の美術などを担当した妻で映画監督・ふくだみゆきさん(31)と共に出席。夫婦で表彰式に参加するのは初めて。陰で支え続けた妻に対し、「妻と出会ってから、いろいろうまくいくようになった。『カメ止め』は脚本もアドバイスをもらい、ある意味共作と言える。感謝で表せるレベルではない」。二人三脚で歩んだ妻に最大級の感謝をした。

 式には参加しなかったが、1歳8か月の長男も“会場入り”。母が押すベビーカーで登場し、控室で受賞者にかわいらしい笑顔を振りまく姿に、「息子が生まれて家に帰る楽しみが増えた。バカにされないよう、背中で見せていきたい」。父親の表情で気を引き締めた。

 長編映画第二弾(タイトル未定)の製作も決定。オーディションのまっただ中で、「オリジナルの長編コメディーになるかと思います」と上田監督。新たな一歩を踏み出す夫へふくださんは、「大きい現場になろうと、自分らしくできることを一生懸命やれたらいいですね」とエールを送った。

 主演の濱津隆之(37)を始め真魚(27)、秋山ゆずき(25)の出演者もお祝いで駆けつけた。濱津は「検索したら(表彰式の)壇上は出てきましたが、円卓がこうなっているとは…」と厳かな空気感に緊張気味。今後の出演作について「ちょくちょく決まっている」とし、「またここに立たせていただけるよう頑張りたい」と飛躍を誓った。

 上田監督とカメ止め以前からタッグを組んでいた秋山。「短編映画のオーディションが出会い。マネジャーさんたちと、いつか監督が大きくなったらという話しもしていた。そこに自分も出させていただいて感謝です」とコメント。真魚は、主演男優賞の役所広司が壇上で「新人賞の方たちと気持ちは変わらない。好きな俳優という仕事をこれからも続けていきたい」と語ったことに感銘を受けた。「私も役所さんが言っていたように謙虚でおごらず丁寧に続けていきたい」。目標とする役者像も浮かんだ。役者はやめられない。(水野 佑紀)

 ◆上田 慎一郎(うえだ・しんいちろう)1984年4月7日、滋賀県生まれ。34歳。2010年、映画製作団体PANPOKOPINAを結成。15年、オムニバス映画「4/猫」の一編「猫まんま」で商業デビュー。10年に出会い、14年に結婚した妻・ふくだみゆき監督のアニメーション映画「こんぷれっくす×コンプレックス」などのプロデューサーを務めた。

 ◆カメラを止めるな! 山奥の廃虚でゾンビ映画を撮影していた自主映画の撮影隊。こだわりの強い監督(濱津)はOKを出さず、すでに42テイク目。現場の士気も下がってきた時、スタッフたちが次々とゾンビ化。主演女優(秋山)らに襲いかかる。

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