“キレキャラ”車いす女子・中嶋涼子に千原ジュニア「楽しく摩擦を起こしてくれる」と評価

スポーツ報知
Eテレ「B面談義 クリスマススペシャル」の出演者(中央が千原ジュニア、右下段は中嶋涼子)

 クリスマス・イブの24日にEテレ・ハートネットTVで放送される「B面談義 クリスマススペシャル」(後8時)のMCを務めるお笑いタレント・千原ジュニア(44)らが、収録後にインタビューに応じた。

 日本における社会的マイノリティー(少数派)たちが、ちまたの話題をテーマにエッジの効いた意見を語り合うこの番組は今回で7回目。イケイケ車いす女子・中嶋涼子(32)、同性愛者の弁護士・南和行氏(42)、アシスタントのトランスジェンダーアイドル3人組「秘密のオト女(おとめ)」に加え、お笑いタレント・ブルゾンちえみ(28)もゲストとして初出演し、クリスマスの思い出について、赤裸々トークを繰り広げた。

 インタビューでは、昨年からMCを務めている千原は「普段接することがない人たちと、ちょいちょい出会えるようになって変わりました」とマイノリティーと共演することによる自身の意識の変化について語り、「普通の共演者という感じで、みなさんとの番組収録を楽しんでいます」と笑顔を見せた。

 街ぶらロケも希望し「共演者の皆さんと街に出たら普段見えないものも見えたりすることがあると思う。『ここが不便なんやな』とか『こういうところが(障がいを持つ人たちには)便利なんだな』とかの気付きもあるんじゃないかな」と新しい発見を期待した。

 また千原は、これまで3回同番組で共演した中嶋を「一緒にやってて、明るく空気を回してくれるし、非常に共演者としてやりやすい」と評価。その一方で、中嶋が“キレキャラ”としての顔を番組でのぞかせることについては「“楽しく摩擦を起こしてくれる”というか、“非常にいい潤滑油”をしてくれています」と笑いを誘った。

 中嶋は「がむしゃらに一年を過ごしてきました」と2018年を振り返り、「一度立ち止まって、これから何をしたいか、どう自分を見せていくかを模索しているところです」と語った。

 「この番組に出演するようになって、街でも声をかけられるようになりました」と中嶋。「ある駅ビルで障がい者用トイレがあるかを案内の人に訪ねたんですが、普通のトイレを紹介されました。『障がい者用のトイレって言ったんですけど!』とキレている時に、道を歩いている人に『NHK見てます』と声をかけられて、『はい~!?』とキレた顔で返答してしまいました。『あ、やばい』と思ってすぐ笑顔を見せたんですが、絶対怖い人だと思われた」というエピソードを打ち明け、「“キレキャラ”を払拭するために、普段からの行いを見直そうと思います」と苦笑いしていた。

 なお「B面談議」では、同番組の動画や記事をまとめて見られるページが公開されている。(https://www.nhk.or.jp/heart-net/tag/57/

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