藤井聡太七段が2018年白星締め 新年は「課題を克服していける1年に」

スポーツ報知
大阪・関西将棋会館での第45期棋王戦予選で、村田顕弘六段(手前)と感想戦を行う藤井聡太七段

 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(16)が28日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された第45期棋王戦予選トーナメント8組1回戦で、先手の村田顕弘六段(32)を84手で下し、2018年を白星で締めくくった。通算成績を103勝18敗とした。

 今年は2月に順位戦C級1組昇級を決め、史上初の中学生五段になり、さらに朝日杯で一般棋戦初優勝を果たし、全棋士参加棋戦Vで史上最年少(15歳6か月)の六段に。5月には竜王戦竜王戦ランキング戦連続2回昇級で史上最年少の15歳9か月で七段にまで駆け上がった。新人王戦V、通算100勝達成など、今年も棋界に多くの話題を提供してきた。

 終局後、藤井は「2つの棋戦で優勝できたのは大きな収穫でしたが、一方で、自分の至らなさを認識させられた将棋が何局かあった」と今年を回顧。来年の抱負については「タイトル挑戦には、今のままだと課題が多いかなと思った。序盤の指し方、中盤の形勢判断をしっかり強化して、課題を克服していける1年になれば」と新年を見据えた。

 2019年は、順位戦C級1組での富岡英作八段(54)戦で始動。藤井は現在、師匠の杉本昌隆七段(50)、近藤誠也五段(22)とともに7戦7勝で首位タイで、B級2組昇級切符2枚を争うだけに、負けられない状況だ。年末年始は「例年通り、少しゆったりして、順位戦に向けてコンディションを整えていきたい」と話した。

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