ダルビッシュ、義理の兄・KIDさんへの思い語る 医療用ジェット機手配など陰で支援していた
米大リーグ・カブスのダルビッシュ有投手(32)が8日放送の日本テレビ系「ザ!世界仰天ニュース 新春4時間スペシャル」(後7時)で、昨年9月18日にがんのため死去した格闘家の山本KID徳郁さん(享年41)について語った。ダルビッシュはKIDさんの妹・聖子さんと結婚、義理の弟になる。
ダルビッシュはKIDさんの印象について「最初、妻と付き合いだした時にKIDさんからSNSでメッセージをもらって。『近づくのはやめてくれ』『遊びなら離れてくれ』と言われて、ちょっと怖い人なのかもしれないと思ったけれど、(実際は)怒ったりせずに他人には寛容な人でした」と話した。
KIDさんは2015年冬にがんと診断され、闘病生活。昨年5月には起きあがることも難しいくらいの体調になり、家族の提案でグアムで生活することになった。
飛行機に乗る状態ではなかったというKIDさんに、ダルビッシュは医療設備と整ったチャーター機と、グアムで生活する家や車も準備した。「最初にがんと聞いた時から(KIDさんが)一分一秒でも奥さまとお子様たちと一緒に時間を過ごしてもらえるというのが自分のゴールだったので、サポートできるのはそこかなと思った」と説明。「自分の人生の時間を削って誰もが稼いでいると思うので、人にお金を渡すというのは、自分の寿命を渡すのと同じだといつも考えている。ただお世話になったからそこまでするわけではない。自分にとって山本KIDさんという人がそれだけ価値のある人だったんじゃないかなと思う」と理由を語った。KIDさん本人はダルビッシュが支援したことを知らなかったという。
また、KIDさんが企画した総合格闘技の大会「クレイジー・リーグ」もダルビッシュが支援し実現にこぎ着けた。
ダルビッシュはKIDさんに「すごく家族のことを心配されていたので、ご家族と子供たちを自分たちがしっかりこれからも見守っていきますから心配しないでくださいとは言いたいです」とメッセージを送った。