演出家デビューの滝沢秀明氏「鬼になります」…2月から「滝沢歌舞伎ZERO」

スポーツ報知
「滝沢歌舞伎ZERO」に出演する「Snow Man」(前列)とジャニーズJr.(後列=カメラ・池内 雅彦)

 昨年末でタレントを引退した滝沢秀明氏(36)が06年から通算705公演を積み上げてきた舞台をリニューアルした「滝沢歌舞伎ZERO」(2月3~25日=京都・南座、4月10日~5月19日=東京・新橋演舞場)の製作発表が8日、都内で行われた。滝沢氏の登壇はなかったが、会見後にスポーツ報知などの取材に応じ「自分が作ったものを初めて生で見られる喜びはある」とプロデューサーの本格デビュー作の開幕を心待ちにした。

 メインキャストを託したJr.ユニット「Snow Man」らの会見は、会場後方で誰にも気付かれることなく静かに見守った。「心境に変化はないけど、スタッフの距離感は近くなっているかな」。引退直前に染めた金髪を黒に戻し、スーツにネクタイという慣れない姿で照れくさそうにした。

 プロデューサーとしては、イズムを継承するジャニー喜多川社長(87)のスタイルを踏襲し、今後も表舞台に姿を見せることはなく裏方に徹するという。ジャニー氏も、その覚悟を歓迎。“後継者”の横で「スタッフとしての苦悩はこれから十分に味わうと思う」と顔をほころばせた。

 新作はジャニー氏が企画・構成・総合演出、滝沢氏が演出で参加する。10年から主演と2役をこなしてきたが、今回からプロデュースに専念することで大胆な演出も盛り込む。オープニングで重さ100キロ、300万枚の桜吹雪、クライマックスは総量500キロの人工雪を舞わせるという。

 新作は、生まれ変わりの思いを込めて「ZERO」と名付けた。引退後の年明けも休む間もなく演出テストなどを行い、10日に稽古がスタートする。「たまには鬼になります」と笑った。ファンに最後、「行ってきます!」と告げた“第2章”が、いよいよ始まる。

 ◆メインの岩本照「こんな日が…」

 メインを務める「Snow―」の岩本照(25)は、ユニットが結成された12年から出演を続けてきた。「まさかこんな日が来るとは、何年か前の自分は思っていませんでした。滝沢くんの脳をお借りして、僕たちの体で究極の和のエンターテインメントを創り上げたい」と決意。滝沢氏も「いろんな世代に受け継いでいけるように、まずは彼らが大きくなってほしい。次の世代にバトンタッチしたときに初めて、彼らが評価される」と期待した。

 ◆「滝沢歌舞伎ZERO」で取り入れる主な演出

 ▼人工雪 「Snow Man」にちなみ、重さ500キロの雪を使ってエンディングを彩る

 ▼桜吹雪 花を咲かせる活躍への期待を込め、オープニングで重さ100キロ、300万枚を舞わせる

 ▼腹筋太鼓 名物演目の1つで、今回から例年より「倍以上」という時速15キロで高速回転する3人乗りの「メガ太鼓」を導入

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