吉田志織、破天荒さは「チワワちゃんに似てるかな」演技やりたいと思い立った翌日上京

スポーツ報知
芸能界の“1番”を目指すとばかりに人さし指をカメラに向けた吉田志織

 女優の吉田志織(21)が出演する映画「チワワちゃん」(二宮健監督)が18日に公開される。岡崎京子さんの同名コミックが原作。吉田は物語の中心となる自由奔放な女性・チワワ役をオーディションで勝ち取った。18歳で単身北海道から上京、2017年の女優デビューから3年目で初めて主要キャストに抜てきされ「階段を1歩進めたと思う」。今年を飛躍の一年にするつもりだ。(土屋 孝裕)

 今年の映画界の新たなスター候補に、21歳の吉田が名乗りを上げた。

 「チワワちゃん」は「PINK」「リバーズ・エッジ」などで知られる人気漫画家・岡崎京子さんが94年に発表した34ページの短編が原作。“チワワちゃん”と呼ばれ若い男女グループのマスコット的存在だった明るく奔放な性格の女性がバラバラ殺人事件の被害者として発見され、仲間たちとチワワちゃん、それぞれの関係性が明らかになっていく。

 吉田は主演の門脇麦(26)を始め、成田凌(25)、村上虹郎(21)ら若手の実力派俳優と並び、みずみずしい存在感を劇中で放っている。一昨年12月のオーディションで、二宮監督が「こちらが『分かった気』になれない、つかみどころのなさがあった」と、チワワ役に吉田を抜てきした。

 「元々岡崎京子さんのファンで、チワワちゃんも大好きな作品でした。決まった時はすごくうれしかったです」

 チワワは、勢いで600万円を強奪したり、性に対しても感情の赴くままに行動する。劇中では激しい音楽に合わせて踊るシーンやラブシーン、女性とのキスシーンもある。

 「テンションのアップダウンがすごく激しくて、リハーサルから大変でした。頭で考えすぎて、監督から『全然違う、チワワじゃない』って言われて、それが自分でも分かってるから悔しくて。感覚からチワワにならないとダメだと思って、ホテルを出た時からチワワになって、ホテルにいる間だけ、吉田志織に戻ることにしました」

 撮影は2週間。クランクイン2日目から、自らをチワワと呼び、カメラが回っていない時も役になりきって振る舞った。撮影で落ち込みそうになった時は、作品をイメージした音楽を爆音で聴き、テンションを上げ続けた。

 「作品はもう2回見ました。若さ故のはかなさ、意思の弱さとかが、すごく出ていると思います。撮影中は、チワワとして生きていたなという実感もあります」

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