CM曲の女王・天地総子さん死去

スポーツ報知

 約2000曲にものぼるコマーシャルソングを歌い、「CM78歳ソングの女王」と呼ばれた歌手で女優の天地総子(あまち・ふさこ、本名・岩澤総子=いわさわ・ふさこ)さんが6日午後1時8分、塞栓性脳梗塞のため茨城・古河市の病院で死去した。78歳だった。葬儀・告別式は近親者で営まれ、喪主は夫の岩澤竹次郎氏が務めた。後日、お別れの会を開く予定。

 東京都出身。父はピアニスト、母は児童合唱団の指揮者という音楽一家に生まれ、国立音大付属高を卒業後に歌手の道に。ほがらかな歌声で「パンシロンの歌」や「ライオネス コーヒーキャンディー」「アート引越センター」など多くのコマーシャルソングを歌い、お茶の間に広く親しまれた。1965年には、40万枚のヒットとなった「マーチング・マーチ」で日本レコード大賞童謡賞を受賞している。

 「Q太郎」の声 歌手業だけでなく、テレビ朝日系アニメ「オバケのQ太郎」では主人公のQ太郎の声を担当。NHKの「連想ゲーム」で女性チームのキャプテンを務めたほか、TBS系「3時にあいましょう」の司会を務めるなどテレビ番組でも活躍した。

 私生活では74年に夫の竹次郎氏と結婚し1児をもうけるも81年に離婚。しかし84年に復縁し、再び結婚した。近年はボランティアや日本骨髄バンクで中心的な役割を果たすほか、講演活動、朗読会への出演などを行っていた。

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