海老蔵、伝統と対極のSNSで発信続ける“未来形”の團十郎に

スポーツ報知
襲名披露会見を行い、紋付きはかまであいさつした市川海老蔵(右)と堀越勸玄くん

 歌舞伎俳優の市川海老蔵(41)が来年5月に13代目市川團十郎白猿(はくえん)を、長男の堀越勸玄くん(5)が8代目市川新之助を襲名することを14日、松竹が発表した。

 400年続く歴史で、歌舞伎界はいま最も盛り上がっている。本業以外でも多くの話題を提供してきた海老蔵は、最先端のメディアを活用。情報を発信し続ける“未来形”の團十郎になるだろう。

 幼少期からマイコンに関心を見せ、伝統とは対極の世界にあるSNSを駆使。朝から晩まで起床時の子どもの様子や食べた朝食など、毎日数え切れないほどブログを更新している。マメさと労力に感心するが、それまであまり知られなかった歌舞伎俳優の日常を身近なものにした。実際、膨大なアクセス数で歌舞伎を見ない人でも勸玄くんはすっかり有名人。スター役者の新しいスタイルの誕生を見せられている。

 この数年、完売の公演は多く、一番観客を動員してきた。「名実」の「実」が伴うまでに時間を要することは本人も会見で語った。もし海老蔵が芸だけに集中したら、また違った舞台が見られるのではないか、と想像してしまう。

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