助演男優賞・松坂桃李、白石監督と役所広司に感謝…ブルーリボン賞

スポーツ報知
役者としての深みが増してきた松坂桃李

 東京映画記者会(報知新聞社など在京7紙)が主催する「第61回(2018年度)ブルーリボン賞」が20日、決まった。

 俳優デビュー10周年で助演男優賞を初受賞の松坂桃李(30)。7社の記者に囲まれ「会見を開くのかな」と笑わせた。緊張感を自ら緩ませたが、すぐに役者の顔に戻り「白石監督と役所(広司)さんに取らせていただいたようなもの。あの2人がいなかったらできなかったんじゃないか」と謙虚に喜びをかみ締めた。

 「孤狼の血」では、破天荒な大上刑事(役所)の後輩として暴力団の抗争阻止に奮闘するエリート刑事を熱演。撮影は役所が一足先にクランクアップし、その晩、ともに夜の街へ繰り出した。「12時前に解散して、別々の方向に帰っていった。別れ際、役所さんの背中を見たら、迫力を背負いつつ、相手に恐怖感を与えない気さくさが大上さんぽかった」。役と同化する役所の姿が目に焼き付いた。その背中は「遠い」というが、同時に目標だ。「役所さん、(樹木)希林さんしかり、予告も見ていないけど期待感、興味みたいなものが湧いてもらえたら仕事も増えるんじゃないかな」。敬愛する先輩たちの“血”を受け継ぐつもりだ。

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