松本穂香が長編映画初主演 父が男と“再婚”今秋公開「おいしい家族」

スポーツ報知
伊豆諸島の新島で撮影を行った(左から)浜野謙太、松本穂香、板尾創路

 女優の松本穂香(21)が映画「おいしい家族」(ふくだももこ監督、今秋公開)で主演することが22日、分かった。長編映画の主演は初めてとなる。

 2017年度のNHK連続テレビ小説「ひよっこ」で注目され、昨年7月期のTBS系日曜劇場「この世界の片隅に」で連続ドラマ初主演。18年から「JR SKISKI」イメージガールを務めるなど“最も旬な女優の一人”の松本が大役をつかんだ。

 松本演じる主人公・橙花(とうか)は東京で働くキャリアウーマン。母の三回忌に実家の離島に帰ると、なぜか父・青治(せいじ)が母の服を着て生活し、「この人と家族になる」と“再婚”相手となる居候・和生(かずお)を紹介される。新しい家族の在り方に戸惑いながらも、人の個性を受け入れる島民と触れ合い、橙花が成長していく姿を描くハートフルヒューマンドラマだ。

 撮影は昨年4月、伊豆諸島の新島で10日間ほど泊まり込みするなどして行われた。「撮影前は不安な気持ちがありましたが、監督やスタッフさんたちと話をして作品と向き合っているうちに、いい物を作ろうという気持ちに変わっていました」と松本。

 日活の谷戸豊プロデューサーは「意志の強い橙花を軽くなりすぎず、親しみを持たせながら演じたコメディエンヌぶりが素晴らしかった」と、表現力を称賛した。

 第40回すばる文学賞を受賞した新鋭作家・ふくだ氏(27)が監督・脚本を務めた短編映画「父の結婚」(2016年)が原作。松本は「監督は、これは愛の映画だと伝えてくれました。関わった全ての人の愛がつまっている映画です。皆さんにも、自分が思う愛と重ね合わせて見ていただきたい」とアピールした。

 ◆父役の板尾創路、手応え「おいしい映画」

 短編映画版でも同じ役どころを演じた父・青治役のお笑いコンビ「130R」の板尾創路(55)は「みんなに味わってほしいと思える、おいしい映画になりました」と手応え。和生を演じる在日ファンクのボーカル兼リーダーで、俳優としても活躍する浜野謙太(37)は「若い面々のパワーがはじけてる作品になっています」とコメントした。

 ◆松本穂香(まつもと・ほのか)1997年2月5日、大阪府出身。21歳。高校卒業後に上京。2015年、主演短編映画「MY NAME」で女優デビュー。17年、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」の澄子役でブレーク。18年度「VOGUE JAPAN Women of the year」受賞。現在、松尾諭とダブル主演のフジテレビ系「JOKER×FACE」(月曜深夜0時55分)、映画「チワワちゃん」などに出演。身長162センチ。

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