桂吉弥が6日連続独演会 米朝、枝雀に続き

スポーツ報知
6日間連続独演会「吉弥十八番」を開催する桂吉弥

 落語家・桂吉弥(47)が23日、大阪市内で、独演会「吉弥十八番」(5月21日~26日、サンケイホールブリーゼ)の取材会を開いた。

 この落語会は、6日間連続でネタを変えて3席ずつ演じるもので、桂米朝さん(1973、77年)、桂枝雀さん(81、85年)が開催しており、米朝一門では伝説的な落語会となっている。今回はゲスト出演もなく、まさに吉弥一人での勝負となる。

 「ごほうび的な意味合いもあると思う。米朝、枝雀の次に(十八番を)やれるのは吉弥と言っていただくこともあったんですけど、僕としてはこういうことでもせんと落語を見に来てくれないという思いもある。吉弥というものを見に来てもらいたい」と話した。

 師匠の桂吉朝さんは05年に50歳で死去。現在は100ほどの持ちネタの中から、師匠とゆかりのある「七段目」「愛宕山」のほか、自身の創作落語など「今までやってきて気づきがあったり、助けてもらったネタ」(吉弥)を演じる。「ホンマにもったいないなあ、これからやんいう時に亡くなったなあと。師匠は6日間もしんどくてようやらんわって言ったかもしれへんけど、師匠やったらどうやるやろうと考えながら(構成を)決めたところもある」と振り返った。

 人気、実力ともに次世代の一門を背負って立つ存在として、「十八番」を継承する意義は大きい。「これが上がりというより、ここからがスタートやなという気持ち。垣根を下ろして、もっとたくさんの人に落語って楽しいもんやということを知ってほしい。いろんな意味を含めて新たな挑戦だと思っています」と意欲を示していた。

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