渡辺謙主演ミュージカル「王様と私」　東京公演前に英公演を“３日間限定上映”

　俳優の渡辺謙（５９）が主演し、米ブロードウェー、英ウエストエンドで上演されたミュージカル「王様と私」が、２月２２～２４日の３日間限定で劇場上映されることが２３日、分かった。７～８月上旬に東京・渋谷の東急シアターオーブで上演されるが、一足お先に映像で上陸する。

　昨年８月の英ロンドン公演を収録。１５分の休憩を含め２時間５３分の大作とあって、スクリーンでも休憩を挟み、日本語字幕付きで上映される。７月からの日本公演が決まったことを受け、関係者が「一日も早く日本のファンに見てほしい」と奔走。３日間限定ながら、舞台に先駆けてお披露目されることになった。「Ｔｈｅ　Ｋｉｎｇ　ａｎｄ　Ｉ　王様と私」のタイトルで東京・ＴＯＨＯシネマズ日比谷と大阪ステーションシティシネマの２か所で上映される。

　「王様と私」は、渡辺と米女優ケリー・オハラ（４２）がダブル主演し、２０１５年に米ニューヨークで初演。渡辺は歌もセリフも英語でタイの王様役を熱演した。米国演劇界の最高峰「トニー賞」で、オハラの主演女優賞など４冠を獲得した。昨年６～９月には英ロンドンで上演。連日大盛況で、英紙「ＴＨＥ　ＴＩＭＥＳ」は最高評価の５つ星で劇評を掲載した。

　公演は「一生に一度の来日公演」と銘打たれ、渡辺も「５０代最後のいい区切り」と話しており、最初で最後の可能性が高い。３日間限定のプレミア上映も話題を呼びそうだ。