ジャニー氏、嵐に「20年よく頑張った」活動休止後にもエール「僕はついていきます」

スポーツ報知
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 ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(87)が30日、都内でスポーツ報知などの取材に応じ、2020年12月31日をもってグループ活動を休止する5人組・嵐について「よく頑張ってくれました」と労をねぎらい、休止後の活躍にも期待した。この日は自身が初めて製作総指揮を手掛けた「映画 少年たち」(3月29日公開、本木克英監督)の試写会も行われた。「SixTONES(ストーンズ)」らJr.が総出演。同作をきっかけに次世代スターが誕生することを「楽しみですよ」と心待ちにした。

 5人が悩み抜いた末に出した「活動休止」という結論だ。ジャニー社長は、決断よりも休止まで残された、これからの2年間に目を向けた。「2年間、頑張ってほしい。僕はもういないですけど。(嵐として、あと)2年頑張ってくれるだけでもうれしい」と冗談を交えながら語った。

 デビューから20年という歳月、5人は全力で走ってきた。「20年、よく頑張ってくれました。自分でも、20年頑張るのって大変。限界はありますよ。でも、限界までいってしまったら、本当の限界になっちゃう」。解散ではなく休止、また休止後のソロとしてのそれぞれの活躍を期待した。

 大野智(38)が17年6月に脱退の意向を示した後、5人だけで何度も議論を重ね、事務所に報告したのは昨年2月。結論が出た後、ジャニー社長にも正式に報告した。大野は27日の会見で「ジャニーさんは『僕が決められることでもないと思うし、みんなで決めていくものだと思う。本当によく頑張ってくれた。ありがとう』という言葉をいただいた」と明かしていた。

 創業から本人たちの意思を尊重する姿勢は一貫して変わらない。62年4月に誕生した初代ジャニーズは、活動5年半で解散した。「ジャニーズもそうだった。米国から帰ってきたときに『やめようか』(とメンバーに言われ)『じゃあやめよう』と」。半世紀以上にわたり、数々のグループを愛情を持って育て、愛情を持って見送ってきた。

 2021年元日以降、大野は個人としても活動休止するが、4人はソロ活動を継続。事務所には5人全員が残留する。「僕はついていきますから。僕は、それ(5人の決断)に従って、ついていきますから」。活動の形は変わっても、5人に注ぐ愛情は変わらない。

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