【嵐の裏側】〈下〉二宮和也「好奇心だけでやる仕事あっていい」

スポーツ報知
嵐

 相葉雅紀(36)は27日の会見で、17年6月に大野智(38)から脱退の決意を伝えられたときの心境について「こういう生活が当たり前だと一回も思っていなかったけど、現実で突きつけられた時は(心の)準備がいりました」と振り返った。想像だにしていなかった現実がいきなり目の前に現れ、驚きを隠せなかった。

 大野は「自由な生活がしたい」と語った。だが、大野以外の4人も、知らず知らずのうちに「嵐」という、あまりに大き過ぎる看板に縛られる状況に陥っていた。「先を見ちゃうと見えちゃう。だから、見ないようにしているんじゃないかな」。二宮和也(35)が本紙に語ったのは、休止という結論が出た昨年6月の1か月ほど前のことだった。

 毎夏の恒例イベント「ワクワク学校」、秋からの年明け5大ドームツアーは、史上最多7年連続10度。それぞれに準備期間もある。多少の変化こそあれ、嵐としての1年の仕事の流れはルーチン化していた。「これからは興味や好奇心だけでやる仕事があってもいいとは考えたりする」。二宮も、休止という結論に向かう流れの中で、見えないものを求め始めていた。

 頂点を極めたからこそ、次なる目標設定は難しい。そこに年齢も重くのしかかる。最年長の大野は、2020年11月に40歳を迎え、最年少は3歳下の松本、二宮の2人。「アイドル」として区切りをつける、いいタイミングでもあった。

 櫻井翔(37)は2021年以降の活動について「今は嵐のことで頭がいっぱいなので、想像できていない」、松本も同様の考えではありながら「今までやってこれなかったことに新たなチャレンジができるタイミングになるかな」と語った。想像できない未来が、休止までの2年間、また休止後の5人のさらなる輝きの原動力となる。(特別取材班)=おわり=

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