西野カナ活動休止前ラストライブ、ダブルアンコール時には涙も

スポーツ報知
横浜マリーナで活動休止前のラストライブを行った西野カナ

 無期限活動休止を発表した歌手の西野カナ(29)が3日、横浜アリーナで休止前最後のライブを行った。1日から3日間公演のファイナル。「会いたくて 会いたくて」「トリセツ」など代表曲を惜しみなく披露。2時間半のステージで1万4000人を魅了。「ありがとう」の言葉を繰り返す感謝のステージとなった。4日から休止期間に入る。

 「カナやん」コールと「ありがとう」の声。休止前のラストソング「Best Friend」を歌い終えると、こらえていた涙があふれ、両手で拭った。開演から終始笑顔を絶やさなかった西野の頬を、涙が伝った。

 エンディングでは、シングル34曲のミュージックビデオ集、この日までの全211公演の秘蔵ライブ集など、活動の軌跡をたどる映像が、スタッフからサプライズで用意された。「何? 何なん?」と驚きの声。画面に映し出された映像をマジマジと見つめ、目に涙を浮かべた。「ありがとう…。何と言ったらいいんやろ…。見てもらったら分かると思うけど、この10年は、ホントにみんながいてくれなかったら、できなかったことばかりやなって思いました。みんなとの出会いに感謝します。本当にありがとう」

 ファンに感謝の思いを伝えるためのステージだった。できるだけ近い距離で感じてほしいと、中央に円形のステージを設置。シンプルな構成、演出を心がけ、その分、衣装は楽譜ドレス、グラフィックドレスなど“10変化”で魅了した。

 洋楽「Shape of you」のカバー、「Remember Me」ではウクレレも披露。「Bedtime Story」など22曲で完全燃焼。1曲歌い終えるごとに、三重弁のイントネーションで「ありがとう」の言葉も忘れなかった。

 同世代女性のカリスマ的な存在として、様々な記録を打ち立ててきた。発表した曲数は175曲。すべての曲の作詞(共作含む)を手がけた。着うたなどのダウンロード(DL)配信の全盛だった時代で、楽曲の総DL数は5500万DL超。17年には平成生まれの日本の女性ソロ歌手として、初めて東京・大阪でのドームツアーを実現。昨年は夢だった47都道府県ツアーも達成した。

 平成元年に生まれ、3月18日に30歳を迎える西野。「平成」の終わりと共に、いったん、マイクを置く。この先の具体的なプランは明かさなかったが、「みんなにまた会える日を楽しみに、それを励みに、いろいろなことに挑戦していきたいと思います」。

 360度のステージ。全方向に向かって力いっぱい手を振ると、「また笑顔で会いましょう! ありがとうね~。ありがとう。みんな、またね~。ありがとう」と満開の笑顔。いつの日か、再び帰ってくることを約束した。

【セットリスト】

1 HAPPY HAPPY(10th Anniversary ver.)

2 もしも運命の人がいるのなら

3 A型のうた

4 恋する気持ち

5 P・O・P

6 ダンスメドレー(UNZARI、I wanna see you dance、No.1、We Don’t Stop、Into You)

7 ※セットチェンジ(光の演出)

8 Shape of you(アコースティック)

9 会いたくて 会いたくて(アコースティック)

10 Remember Me(アコースティック)

11 Darling(アコースティック)

12 DANCE BATTLE

13 懐かしメドレー(Come On Yes Yes Oh Yeah!、遠くても、Distance、このままで、Dear...、君の声を、君に会いたくなるから、MAYBE、Every Boy Every Girl)

14 BAND TIME

15 好き

16 Bedtime Story

17 トリセツ

18 Together(10th Anniversary ver.)

アンコール

19 アイラブユー

20 Mama

21 Happy Time~Sherie

ダブルアンコール

22 Best Friend

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