幕内優勝経験の元関脇・琴富士が極貧生活を公開…2014年に偽装結婚で逮捕

スポーツ報知
1991年7月の名古屋場所で平幕優勝を飾った琴富士

 大相撲の元関脇・琴富士=本名・小林孝也さん=(54)が8日放送のTBS系「爆報!THE フライデー」(金曜・後7時)で、光熱費の支払いもままならない極貧のアパート生活を公開した。

 1991年名古屋場所で平幕優勝を飾るなど、人気力士だった元琴富士関は引退から約9年後の2014年2月、虚偽の婚姻届を提出し偽装結婚したとする公正証書原本不実記載・同行使の疑いで警視庁に逮捕された。同番組によると、テレビカメラの前に登場するのは逮捕後初めてだという。

 現在は神戸市内にある家賃5万円の6畳のアパートで独り暮らし。冷暖房はなく、携帯電話も持たず、食事は1袋50円のインスタントラーメン2袋分を1日1食とるだけ。冷蔵庫がないため食材はベランダで保管している。様々な支払いで滞納が続き、督促状も度々届く。

 「こういうふうにしていると自分で考えることもある。やってしまったことは取り戻せない」。室内で取材に応じた元琴富士関は偽装結婚事件についても振り返った。

 95年に引退後は、年寄・粂川を襲名して後進の指導に当たったが99年に退職。タレント業、警備員、元関脇・貴闘力関の経営する焼き肉店店長などを務めていた。しかし競馬にのめりこんだことがきっかけでギャンブル依存症になり、借金生活の末、知人から誘われて偽装結婚に手を染めた。2013年2月、韓国籍のホステス(当時29)に在留資格を取させる目的で、東京都台東区役所に自分を夫とする虚偽の婚姻届を提出。ブローカーから約200万円の報酬を得たが、1年後に逮捕された。

 番組では警察の取り調べの様子も再現。「本当に好き同士で結婚した」と容疑を否認する元琴富士関に対し、取り調べ官は20人の女性の写真の中から「あなたの奥さんを指差してください」と迫り、その答えを元琴富士関が間違えたことで自白せざるをえなかったことなどが、生々しく明かされた。

 現在は極貧の暮らしをしながらも、中学時代に同級生だった「療育セラピスト」の女性の紹介で、発達障害の子供たちを療育する仕事に就いているという。

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