長久允監督の「ウィーアーリトルゾンビーズ」がベルリン国際映画祭ジェネレーション部門でオープニング上映

スポーツ報知
ベルリン国際映画祭であいさつする二宮慶多(右)と長久允監督

 米国のサンダンス国際映画祭で日本映画初となる審査員特別賞オリジナリティ賞を受賞した映画「ウィーアーリトルゾンビーズ」(長久允監督)が8日(日本時間9日)、第69回ベルリン国際映画祭のジェネレーション(子ども映画)部門のオープニング作品として上映された。

 映画は両親を亡くし、火葬場で出会った4人の少年少女がバンドの運命を描いている。上映前の舞台挨拶で、長久監督は「この映画は『ウィーアーリトルゾンビーズ』という名前なんですが、ゾンビはでてきません。ごめんなさい(笑)。でもきっと楽しんでもらえると思います」とあいさつし、会場を沸かせた。主演の二宮慶多(12)は緊張した様子だったが「この映画には僕自身も共感できる部分がたくさんあって、見るたびに新しい発見があります。だからこの映画は、ヒカリやリトルゾンビーズだけのものではなく、僕らの世代、みんなのための物語です。ぜひ楽しんで見てください。」としっかりとした言葉でコメントした。120分の上映が終わると、会場のボルテージは最高潮に達し、熱い拍手が送られた。再び登壇した長久監督に質問が殺到。企画の開発から、キャスティング、幸福についての考え方まで質問が相次いだ。

 授賞式は現地時間15日15時(日本時間15日23時)からスタート。同映画はジェネレーション部門14歳以上の部にノミネートされておりの最優秀賞であるクリスタル・ベア賞の日本人初の受賞に期待がかかる。

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