ヘイセイ伊野尾、研究室の寝袋で寝て帝国劇場へ通っていた「研究室の水道で頭を洗って」

スポーツ報知
 

 9人組グループ「Hey!Say!JUMP」の八乙女光(28)と伊野尾慧(28)が9日に放送されたNHK総合「土曜スタジオパーク」(土曜・後1時50分)に生出演。伊野尾は大学時代の思い出を明かした。

 芸能活動をしながら、明治大学理工学部建築学科に通っていた伊野尾。大学進学の理由を「割と建築学科ってキャッチーじゃないですか。ちょっとイメージしやすい学科であって」とし、「簡単に言うと、お仕事に繋がるかなと思って」とぶっちゃけた。

 卒業論文のテーマは「津波の被災地」。大学在学時に東日本大震災が発生し、被災地の学校の避難の仕方に焦点を当てた。「テレビなどの情報で見る限りの情報しかなかなか知らなくて、僕ら芸能活動をしているとやっぱりコメントを求められることもあるじゃないですか。実情をあまり知らないなかでコメントしている自分が、何でなんだろうって思う部分が少しありまして」と前置し、「そのタイミングとちょうど大学の研究室を決めるときに、進学者が東日本大震災のことについて地域について集中的に活動をやっていたので、そういった活動をやりたいなと思って」と話した。

 当時の経験について「今考えてみるとその時やっていたことが今の仕事にすごい生きてるなと思うことがすごいたくさんあるので、地域の方々に仮設住宅にアンケートを配っておじいちゃん、おばあちゃんのお話を聞いたりとかしてたことが今、朝の情報番組でいろんな人の話を聞きに行ったりとかすることにすごい生きてたりするので、当時はつながるとか全然考えなかったんですけど、なんかつながってくるんだなと思いましたね」と語った。

 「いずれは建築系のお仕事もちょっとやってみたいなとか考えていたんですか?」と問われると、「そうですね、やらせていただけるならやってみたいですけどね」とやや言葉に詰まったが「できればこのセットのデザインとかも…」と話し、スタジオの笑いを誘った。

 番組では大学時代の恩師・山本俊哉教授がVTR出演。伊野尾について「会うといつも帽子をかぶっていて、マスクをしていて、どちらかというと人に対して自分から声をかけるということをあんまりしなかった」と山本教授。そんな伊野尾も、ドイツで被災地の現状を発表する頃にうち解けはじめ、その時にはマスクを外すように。「それと陸前高田の仮設住宅の調査もやるんですけど、アンケートの用紙を配るんですよ、自分からやっぱり飛び込んでいかなければならないということと、卒業研究のテーマが中学生、当時の小学生がどう避難したのか、それがそれぞれの学校の取り巻く環境とどうからまっていたのかということで、当然ながら津波の経験を体験を話さなきゃならないと言うことで、結構ナイーブな、まだ被災してから1年ちょっとという時期でもありましたので、そういうものを自分から聞いて行かなきゃならないというようなところからですかね」と振り返った。

 「どうやって論文をとりまとめていくかというところが特に後半戦の方は勝負だった」と卒業論文についてコメント。「寝袋も持ち込んで、必死でしたね。はらはらしながら」と当時の心境を明かし、「4年で卒業できましたね。本当、良かったね」と伊野尾に語りかけるようにほほ笑んだ。

 卒業時の思い出について山本教授は「カラオケで彼泣いたんですよ。なんかね感極まったのかな」と回想した。「『先生のおかげで卒業できました』とか言ってて、いやー、もうね、同級生も実は泣いていて、ボクももらい泣きしましたけど」と語ると、伊野尾は照れて顔を赤くしていた。

 仕事しながら大学にも通う生活について伊野尾は「もちろん大変だったのかもしれないですけど、当時のボクは大学に通うっていうのは当たり前の環境で、かつ、楽しかったんでね、学生生活が」と懐かしそう。寝泊まりについて聞かれると、「ちょうど卒業論文を書いているときに、『Hey!Say!JUMP』で帝国劇場で舞台を3か月間やってまして、なんというか本当に寝袋で寝て、帝国劇場に行って舞台をやって研究室に戻って寝袋で寝るって言う生活をしてたんで、まさかみんな舞台に立つ前に研究室の水道で頭洗ってるとは思わないでしょ」と明かし、スタジオは驚きの声に包まれた。

 伊野尾は恩師について「本当に先生にお世話になってるんで、今も泣きそう」と目を潤ませ、「僕の人生において本当に恩師」と声を震わせながら話したが、泣かせようとする司会のタレント・渡辺直美に「泣かないよ、なんで先生の話で泣かないといけないの」と強がっていた。

 大学生活で得たものについて聞かれると「こういったお仕事をしているので、人と壁を張ってしまうじゃないですけど、そういった部分があったんですけど」とし、そんな中で「学生時代みんなカラオケとか行ったりするんですけど、先生がいの一番に歌を歌ったりとかする姿とか」と恩師の背中を見て克服していったことを明かした。

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