脳梗塞でリハビリ中の林家染丸「林家とみ50回忌追善公演」で連日の演奏披露へ

スポーツ報知
大阪・天満天神繁昌亭で「林家とみ50周年追善公演」の会見を行った(前列左から)はやしや美紀、入谷和女、(中段左から)林家うさぎ、笑福亭仁智、林家染丸、林家染二、(後列左から)林家染左、林家笑丸、林家愛染

 上方落語家の4代目・林家染丸(69)が14日、大阪・天満天神繁昌亭で、「林家とみ50回忌追善~寄席囃子(ばやし)ウィーク」(4月1~7日、繁昌亭昼席)の制作発表に出席した。

 とみさんは2代目染丸夫人で、ネタに楽器演奏を入れる上方落語の特徴「ハメモノ」の寄席囃子三味線方として1921年ごろから第一線で活躍。62年に「記録作成などの措置を講ずべき無形文化財」に指定され、69年に引退。70年4月1日に86歳で亡くなった。その命日に、お囃子さんにスポットライトを当てた公演をスタートさせる。

 とみさんの音源を譜面にして、上方落語の財産継承に携わったのが4代目染丸。12年に脳梗塞を患ってリハビリしており、落語はできない状況だが、弟子の林家染二(57)によると「安定している状態」。公演では連日、中入り後に寄席囃子のコーナーが設けられ、染丸も「何らかの形で」楽器を演奏するという。約1年ぶりとなる1週間公演出演でファンに元気な姿を見せる。

 とみさんが引退する3年前の66年に入門した染丸は、言葉は不明瞭ではあったものの、会見でとみさんの思い出について「怖い。ぼろくそに言われた。いけず」と本音をズバズバ。一方で「(演奏は)ええ音。響きが違う。よく音(音源)を残してくれたと思います」と感謝した。ハメモノの魅力については「お囃子さんとのあうんの呼吸が面白い。合った時、うれしく楽しい」と笑顔ものぞかせながら話した。

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