将棋の里見女流王座が就位式「来年も帰って来られるように日々精進」 18日には女流名人戦第4局

スポーツ報知
斎藤慎太郎王座から花束を贈呈される里見香奈女流王座

 将棋の第8期リコー杯女流王座就位式が15日夜、都内で行われ、3連覇を達成した里見香奈女流王座(26)=女流名人、女流王将、倉敷藤花=が出席した。

 昨年10~11月に行われた5番勝負で挑戦者・清水市代女流六段(50)を相手に3連勝で防衛し、4期目の女流王座を獲得。棋士や女流棋士、関係者ら約300人の来場者から祝福された里見は「(大熱戦となった)第1局を勝ちきることができて流れに乗ることができました。清水さんとの2か月は成長できる貴重な時間でした」と振り返った。

 来期は通算5期による永世称号「クイーン王座」を目指す防衛戦となるが「女流王座戦は(演出などが)エンターテインメント性の高い棋戦で、モチベーションになっています。来期もこの場所に帰って来られるよう、日々精進しながら過ごしていけたら」と抱負。18日には、挑戦者・伊藤沙恵女流二段(25)を迎え、現在2勝1敗と10連覇に王手を掛けている第45期岡田美術館杯女流名人戦5番勝負の第4局が控える。女流4冠を堅持を目指す上で重要な一局となる。

 祝福の花束を贈呈した斎藤慎太郎王座(25)は「第1局を見ていても『わあ』『おお』『そんな手が』とつぶやいてしまうくらい面白い将棋を見させていただきました。さらなる活躍を期待しております」と祝辞。日本将棋連盟会長の佐藤康光九段(49)は「役員になって2年。男性棋戦は8大タイトルを7人で分け合っていますから、いちばん『おめでとう』を言っているのは里見さん。20代半ばでこれだけの実績を積むのは大変なこと。素晴らしいことだと思います」と称えていた。

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