「東京五輪を走りたい」箱根駅伝初の留学生主将、拓大・デレセの就職面接に密着

スポーツ報知
4年連続で花の2区を走った拓大・デレセ

 18日に放送されたテレビ東京系「YOUは何しに日本へ」に、1月の箱根駅伝に異例の留学生主将として出場し、2区で18位から12位へ順位を上げるなど拓大のシード権獲得(9位)に貢献したワークナー・デレセ(4年)が出演した。

 番組ではデレセに180日間密着。主将として奮闘する姿をとらえてきた。今回は箱根駅伝の翌日1月4日の拓大合宿所での様子と、日本の実業団で東京五輪を目指したいと願うデレセが挑む、就職面接の様子を伝えた。

 主将として部活動引退のあいさつをするデレセは「日本語もわからない、日本の文化もわからなかったのに4年間できました。みんな優しいからやってこられました」と涙を浮かべた。休みの日に、日本語がわからないからと出掛けずに合宿所にいることが多かったデレセに「監督がご飯を作って部屋まで持ってきてくれた。日本のお父さんみたい」と語ると、岡田監督は他の選手も涙。

 3月いっぱいで監督を勇退する岡田監督。デレセは続けて「東京五輪を走りたいです。私は岡田監督の選手です、岡田監督の子どもですと言って頑張ります」と決意を述べた。

 そんな夢の実現のため、実業団への就職を目指し、岡田監督と監督の夫人に付き添われ、ニューイヤー駅伝にも出場する佐賀・小城市のひらまつ病院にスーツ姿で向かったデレセ。主将をつとめた真面目なデレセを岡田監督は「どこに出しても恥ずかしくない」と推薦、デレセも「好きな食べ物は納豆です。大学で経済を勉強していました。仕事との両立もできます」とアピールした。

 そして、無事にひらまつ病院への正式な入社が決定。4月からは東京五輪を目指し新たな挑戦が始まる。

 ◆ワークナー・デレセ 1995年7月23日、エチオピア・アディスアベバ生まれ。23歳。小学生の頃から走り始める。2015年、メダニアレム高から拓大国際学部に入学。箱根駅伝は4年連続2区を走り1年11位、2年2位、3年5位、4年6位。1万メートルの自己ベストは28分14秒49。169センチ、51キロ。好きな食べ物は納豆。

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