戸田恵梨香、「前から後ろから同時抱っこ。腰との戦い」保母役の苦労明かす

スポーツ報知
大学生の質問に応じた戸田恵梨香(右)と大原櫻子

 女優の戸田恵梨香(30)と大原櫻子(23)が19日、東京・練馬区の日大芸術学部江古田キャンパスで、ダブル主演映画「あの日のオルガン」(平松恵美子監督、22日公開)の特別試写会を行った。劇中で太平洋戦争末期に園児を引き連れ集団疎開する保母役を熱演した2人は、保育士志望の学生ら150人からの質問に応じた。

 戸田はいきなり「今朝くしゃみをして体ひねってしまって、年だなと思った」とぶっちゃけトーク。撮影中で大変だったことを聞かれると「体力…」とポツリ。「(子役が)前から後ろから同時に抱っこしてきて、腰との戦いでしたね」と振り返り、会場から笑いが漏れた。

 映画には約30人の子役が参加し、撮影の合間にも触れ合うことが多かったという。昨年3月に同大映画学科を卒業した大原は、「風邪が流行った。ひとり引くとブワーッと広まる。蔓延(まんえん)しないようにするのが大変だった。あとは、子供たちの言葉の受け取り方がピュアで、伝え間違えると傷ついたりする。言葉の選択が難しいと思った」と実感を込めた。

 兵庫県出身で、1995年1月に6歳で阪神淡路大震災を経験したという戸田は、「近所のおじちゃん、おばちゃんちゃんが突然亡くなった。大震災で死というものを初めて知ったけど、その恐怖がよく分からなかった。少しづつ時間が経つ中で理解していって『なんで? なんで?』という気持ちが生まれた。命をつないでいくことが、どれだけ大事かということを痛感した。その当時の気持ちを抱きながらこの作品に臨んだ」と語った。

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