名脇役の佐々木すみ江さん、死去

スポーツ報知
佐々木すみ江さん

 TBS系ドラマ「ふぞろいの林檎たち」、NHK大河ドラマ「篤姫」などで、存在感のある演技で名脇役として活躍した女優の佐々木すみ江(ささき・すみえ、本名=青木すみ江)さんが死去したことが19日、分かった。90歳だった。

 所属事務所は20日に詳細を発表するとしているが、関係者によると、17日に死去したという。先月30日には、女優の角替和枝さん(昨年10月死去、享年64)のお別れ会に参列。13日には、ヒロイン役でゲスト出演したテレビ東京系連続ドラマ「さすらい温泉 遠藤憲一」が放送されたばかりだった。

 劇団民藝の1期生として約20年間在籍。舞台引退後はドラマ、映画に活躍の場を移し、優しい役から憎まれ役まで幅広いキャラクターをこなせる演技力で作品に欠かせない存在となった。「ふぞろい―」では中井貴一(57)演じる主人公の母役、「篤姫」では宮崎あおい(33)演じる主人公の養育係を演じ「女の道は一本道でございます」という名ぜりふを残した。またTBS系「花より男子」シリーズでは、メイド頭・タマを演じており、昨年の最新作「花のち晴れ」でも続投していた。

 ◆佐々木 すみ江(ささき・すみえ)1928年6月22日、東京都出身。日本女子大卒業後、劇団民藝の結成に参加。51年に「その妹」で初舞台を踏んだ。71年に退団し、蜷川幸雄氏演出の「にごり江」、井上ひさし作・木村光一演出「頭痛肩こり樋口一葉」などの舞台に出演。私生活では筑波大教授などを務めたジャーナリストの青木彰氏と結婚した。

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