大河「いだてん」チーフ演出・井上氏、視聴率失速も前向き「現場の人間は作品を良くすることしか考えない」

スポーツ報知
「いだてん」8話目のワンシーン

 NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(日曜・後8時)のチーフ演出を務める井上剛氏が22日、東京・渋谷の同局で、取材会に出席した。自身が演出を手掛けた24日放送の第8話について「はっきり言って、感動します」と自賛した。

 第8話の内容は「旅立ちの回です。日本人選手2人が初めて五輪に出場するためにストックホルムに向かう」と説明。歌舞伎俳優の中村勘九郎(37)演じるマラソン選手の金栗四三(かなくり・しそう)と生田斗真(34)演じる文武両道のエリート・三島弥彦が壮行会のように送り出されるという。

 新橋駅で別れのシーンがあるといい、「生田斗真が圧巻です。(三島の母親役の)白石加代子さんも非常に良いと思います。2人の相当良いシーンが展開すると思う」。また、綾瀬はるか(33)演じる春野スヤが嫁入りするシーンが見られることも明かした。

 「いだてん」の平均視聴率をめぐっては、10日放送の第6話が関東地区で9・9%(関西地区8・0%)で、大河史上最速の1桁視聴率を記録。17日放送の第7話は9・5%(同8・6%)だった。こうした状況について、「テレビドラマのディレクターとしてずっとやってきてますから、視聴率は当然気にはなっている」と率直に話した。

 13年前期連続テレビ小説「あまちゃん」、ドラマ「64(ロクヨン)」(15年)などでチーフ演出を担当した井上氏は、「これまでの番組でも視聴率が高かろうが低かろうが、現場の人間は作品を良くすることしか考えないもの。あまり、気をとられず、より良きものにすること、楽しいドラマを作ることが僕らの最初のミッション。それに邁進している。数字を上げるのにとらわれるのではなく、すごい俳優陣がこれだけ集まってもらって、すごいスタッフが集まって作っている。自分達を信じて、面白いものを出し続けていければ」と前向きに語った。(数字はビデオリサーチ調べ)

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