さんま、師匠・松之助さん死去から一夜も舞台で悲しみ見せず笑わせた

　お笑いタレント・明石家さんま（６３）が２３日、大阪市内にオープンした劇場「ＣＯＯＬ　ＪＡＰＡＮ　ＰＡＲＫ　ＯＳＡＫＡ」ＴＴホールのこけら落とし公演「さんま・岡村の花の駐在さん」に出演。２２日に老衰のため９３歳で亡くなった師匠の笑福亭松之助（本名・明石徳三）さんをしのんだ。

　警察官スタイルで登場したさんまは「私もいろいろありましたけど、こけら落としを迎えることができました」と、名前は出さなかったものの師匠に思いをはせ、共演のナインティナイン・岡村隆史（４８）も「まさか今日っていうのはありますけどね」と、さんまのつらい胸中を代弁した。

　ゲスト出演した桂文枝（７５）とのやりとりの中では、「３か月ほど前に（文枝から）『さんま、（松之助さんが）もうアカンで』って連絡もらったから、俺、東京から急いで行ったらすっごい元気で。師匠から『弱ってるところを見せたくない』って怒られたんや。あれから３か月も元気やねん」などと生前の様子を笑いを誘いながら明かした。劇中の死にかける場面では、「師匠、すぐおそばに行きます…」とアドリブを飛ばしてみせた。

　この日の舞台では一切悲しみを見せず、約２時間の上演予定を１時間２０分もオーバーし、観覧希望約３０倍の倍率をくぐり抜けた約７００人の観客を笑わせまくった。この日は兵庫・西宮市内で松之助さんの通夜が営まれ、文枝、西川きよし（７２）、桂文珍（７０）らが参列した。喪主は長男で落語家の明石家のんき（本名・明石弘之）が務めた。