「乃木坂46」向井葉月、NHK Eテレ「将棋フォーカス」司会に…先輩・伊藤かりんから交代

スポーツ報知
「将棋フォーカス」の司会には欠かせない大盤の駒で「向かい飛車」に構える向井葉月(左)と伊藤かりん

 NHK Eテレ「将棋フォーカス」(日曜・前10時)の司会が4月から人気アイドルグループ「乃木坂46」の伊藤かりん(25)から同グループの後輩・向井葉月(19)に交代することが3日、分かった。向井は初心者ながら「向かい飛車を使いたいです! 目標は初段です!」と専門用語を交えて初々しく宣言した。

 将棋界における「日曜の朝の顔」になる向井は、大役を指名された思いを素直に告白する。「将棋は…駒の動かし方を知っていたくらいだったので、私を使ってくださると聞いた時は、うれしいと思うと同時に焦りました…」

 初心者ながら専門性の高い番組に挑むことを、謙虚に受け止めている。「ご覧になる方々の中には、ご年配の方もいらっしゃいます。かりんさんがアイドルの司会として認められたのは、かりんさんの力。私も認めていただけるように頑張ります」

 事前のあいさつで現場に赴いた際は、深浦康市九段(47)から丁寧な指導を受け、早くも感動。「『頭金』と『腹金』(相手の玉の頭、玉の横に金を打ち込んで詰ます初歩中の初歩)を教えていただきました。目標は…かりんさんと同じ初段です」。志は高く、大胆に。「あと…『向かい飛車』を使っていきたいなと思います」。自らの飛車を相手の飛車の筋に振る戦型。日本将棋連盟会長の佐藤康光九段(49)が得意とする豪快な序盤戦術を、自らの代名詞にする野望を抱いている。

 アイドル史上初の将棋番組司会として、4年間にわたって司会を務めてきた伊藤は棋力を上げて初段に。将棋界に華やかな風を吹き込んだ。「頑張れることを見つけられて超ポジティブ人間になれました」と感謝し、後継者の向井について「猪突(ちょとつ)猛進で、ビックリするくらいの香車キャラ。不器用なところはありますけど、頑張る気持ちは誰よりもある子なので、将棋ファンの皆さんに好きになっていただけると確信しています」と太鼓判を押した。

 今月17日のオンエアでファンに報告し、4月7日の放送で司会としてデビューする。慣れてきた頃には「向かい飛車」を披露してくれるだろう。(北野 新太)

 ◆向井 葉月(むかい・はづき)1999年8月23日、東京都出身。19歳。2016年、乃木坂46の第3期オーディションに合格。日本テレビ系ドラマ「ザンビ」出演中。身長152センチ、血液型A。

 ◆棋士司会も高見叡王都成五段に交代 

 棋士の司会も、伊藤と一緒に隔週で担当してきた山崎隆之八段(38)と中村太地七段(30)から高見泰地叡王(25)と都成竜馬五段(29)に交代する。

 タイトルホルダーながら、AbemaTVやニコニコ生放送での親しみやすいキャラでファンの多い高見叡王は「大役ですが、いつも自然体を心掛けているので、自然体の司会を画面越しに楽しんでいただけたら」と抱負。司会を担う4月には、永瀬拓矢七段(26)を相手に初防衛を目指す叡王戦7番勝負が開幕するだけに「正念場ですが、司会としての門出に合わせて皆さんに知っていただけるようにしたいです」と相乗効果を目指す。

 都成五段は、将棋界きってのイケメンとして人気急上昇中。「自分でいいのだろうか、という気持ちは今もありますが…知っていただけるようにしたいです」。師匠の谷川浩司九段(56)に報告すると…。「ビックリされましたけど『良い機会だから』と言っていただきました」

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