4代目・円歌襲名の歌之介が決意表明「恩返しは全力疾走しかない」

スポーツ報知
4代目三遊亭円歌を襲名する三遊亭歌之介は、真打ち昇進の際に3代目から贈られた羽織で登場、師匠の直筆の文字を見せる

 落語家・三遊亭歌之介(59)が5日、帝国ホテルで4代目三遊亭円歌襲名披露パーティーを行った。

 師匠の3代目・円歌は2017年4月23日に亡くなった。師匠の遺言を受けて弟子の歌之介の4代目襲名が決まった。落語協会・柳亭市馬会長(57)は「この場所で亡くなる4か月前、3年前の暮れの総寄り合いの時に隣でグッと手を握りまして、真剣なまなざしで『俺が死んだら歌之介を4代目にしてやってくれ』とおっしゃった」と経緯を説明した。

 歌之介は「気持ちの中では400メートルリレーのアンカーの覚悟で師匠のバトンを受けました。師匠がものすごい速さで第3コーナーを駆け抜けてくれたので、恩返しは全力疾走しかない」と決意を語った。

 襲名披露は3月下席(21~30日)の上野・鈴本演芸場から、新宿末広亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場を経て改元後の5月中席では国立演芸場と50日間行う。4月8日生まれの歌之介は期間中に還暦となり、3代目の3回忌、さらに改元もある。「師匠は最短距離で笑わせろと言っていた。なるべく笑わせる噺をしたい、常連さんも多いのでネタを代えたい」と話した。以前は50日間ですべてネタを代えると公言していたが「そういう気持ちもあったんですけど…」と言葉を濁して笑わせていた。

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