宝塚花組・明日海りおが11月24日付で退団 トップ就任5年半で

スポーツ報知
宝塚・明日海りお

 宝塚歌劇団は12日、花組トップスター・明日海(あすみ)りおが、今年11月24日付で退団すると発表した。明日海は13日、大阪市内のホテルで退団会見を行う。

 サヨナラ公演は「A Fairy Tale ―青い薔薇(ばら)の精―」「シャルム!」(兵庫・宝塚大劇場で8月23日~9月30日、東京宝塚劇場で10月18日~11月24日)。

 明日海は、2003年4月に「花の宝塚風土記」で初舞台を踏んだ89期生。月組に配属され、12年にはトップスター・龍真咲(現女優)に次ぐ準トップとして「ロミオとジュリエット」「ベルサイユのばら―オスカルとアンドレ編―」では役替わりを務め、主役も張った。

 13年3月に花組に異動し、14年5月に蘭寿とむ(現女優)の後任として花組トップスターに就任。同年8~11月の「エリザベート―愛と死の輪舞(ロンド)―」のトート役で大劇場お披露目。5年半にわたり、100周年後のタカラヅカを先導した。

 平成入団のトップとしては、星組・柚希礼音(09年4月~15年5月)の約6年に次ぐ長期政権。花組・春野寿美礼(02年6月~07年12月)も5年6か月だが、明日海の方が10日ほど在位が長い。

 美形のフェアリータイプで、昨年は名作漫画「ポーの一族」の舞台化を圧倒的なビジュアルで体現して成功に導いた。相手役のトップ娘役は、蘭乃はな(現女優)、花乃まりあ(現女優)、仙名彩世(4月28日付で退団)が歴任し、仙名の卒業後に4代目として華優希(はな・ゆうき)を迎えることが決まっているが、大劇場では1作のみのコンビとなる。

 明日海は今年1月のインタビューで「私自身、5年たってすごく変わった。就任したてのころは『みんな、私じゃ不安だろうな』と、あせりの方が大きく、すごく必死でしたが、これだけ(トップを)させていただいているから、たくましくなっていないとダメだなと思います」と話していた。

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