伊藤蘭、キャンディーズ解散以来41年ぶり歌手活動…5月ソロデビュー、6月に東京&大阪公演

スポーツ報知
ソロデビューにあたり、2月に撮影された伊藤蘭の最新アーティスト写真

 1970年代に大活躍した3人組アイドルグループ「キャンディーズ」の元メンバーで女優の伊藤蘭(64)が5月にソロデビューすると13日、発表した。歌手活動はキャンディーズが解散した1978年以来、41年ぶりとなる。

 もうすぐ春が訪れようとする頃、ランちゃんが一大決心をした。ソロとしては初となるアルバム「My Bouquet(マイブーケ)」を5月29日発売。6月11、12日にはキャンディーズの解散コンサートを行った後楽園球場に近いTOKYO DOME CITY HALL(各2500人動員予定)、同14日にNHK大阪ホール(1300人)でコンサートを開催する。

 芸能生活48年目でのソロデビューに、伊藤は「今年は音楽活動が中心の年になっていくような気配であります。アルバムもライブも皆さんに楽しんでいただけるように私も精いっぱい努めたいと思います」と意気込みを語った。

 伊藤と藤村美樹さん(63)、故・田中好子さん(享年55)の3人組で活動していたキャンディーズは、ピンク・レディーと人気を二分し「年下の男の子」「春一番」「微笑がえし」などがヒット。コンサートで伊藤が「普通の女の子に戻りたい」と解散を宣言し、流行語になった。

 解散後は女優として活動。89年に俳優の水谷豊(66)と結婚し、長女の趣里(28)も女優として頭角を現してきた。今回のソロデビューについては昨春頃にオファーを受けたといい、「年齢的なことも考えると、そうそうこんなチャンスない。最終列車に飛び乗る感じで挑戦してみようかなという心持ちでございます」と決断。家族や藤村さんにも自らソロデビューを報告。藤村さんからは「コンサートはぜひ行きます」と応援されたという。

 アルバムは110曲の中からコンペで選ばれた11曲が収録。伊藤は「女なら」など3曲で作詞も手掛けた。ほかにも「微笑がえし」を作詞した阿木燿子氏(73)、井上陽水(70)、トータス松本(52)らも楽曲制作に携わった。

 ◆伊藤 蘭(いとう・らん)1955年1月13日、東京都生まれ。64歳。1972年、NHK「歌謡グランドショー」のマスコットガールオーディションに合格し、キャンディーズ結成。78年、解散とともに一時芸能活動を引退。80年、映画「ヒポクラテスたち」に主演し、女優活動復帰。89年に水谷豊と結婚し、翌年、長女・趣里を出産。主な代表作はフジテレビ系「風のガーデン」(08年)、映画「祈りの幕が下りる時」(18年)など。

 ◆伊藤蘭のこれまで

 ▼1972年 故・田中好子さん、藤村美樹さんとキャンディーズ結成

 ▼73年4月 TBS系「8時だョ!全員集合」のアシスタントを担当

 ▼73年9月 キャンディーズとして「あなたに夢中」でデビュー

 ▼75年2月 「年下の男の子」を発売し、同年大みそかのNHK紅白歌合戦に初出場

 ▼77年7月 日比谷野外音楽堂での公演中に「普通の女の子に戻りたい」と解散宣言

 ▼78年2月 ラストソング「微笑がえし」が最初で最後のオリコン1位を獲得

 ▼78年4月 後楽園球場で解散コンサート

 ▼89年1月 「事件記者チャボ!」などで共演した水谷豊と結婚

 ▼90年9月 長女・趣里を出産

 ▼11年4月 田中好子さんが乳がんのため死去

 ▼13年8月 映画「少年H」で水谷と29年ぶりに共演し、話題に

 ◆「My Bouquet」収録楽曲(曲順未定)

 1「あかり」作詞・作曲:小田和奏

 2「Wink Wink」 作詞:伊藤蘭 作曲:佐藤準

 3「walking in the Cherry」 作詞・作曲:門あさ美

 4「女なら」 作詞:伊藤蘭 作曲:若田部誠

 5「LALA TIME」 作詞・作曲:井上陽水&みりん

 6「Let’s 微 Smilin’」 作詞:阿木燿子 作曲:宇崎竜童

 7「ああ私ったら!」 作詞・作曲:トータス松本

 8「秘密」 作詞:森雪之丞 作曲:丸谷マナブ

 9「恋とカフェインとスイーツと猫舌」 作詞:河口恭吾 作曲:平井夏美

 10「マグノリアの白い花」 作詞:岡恵美子 作曲:陣内大蔵

 11「ミモザのときめき」 作詞:伊藤蘭 作曲:ゆりえ(ユカリエ)

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