美園さくらトップ娘役お披露目!美弥るりかサヨナラ…宝塚月組公演が開幕

スポーツ報知
初日を迎えた月組公演のショー「クルンテープ 天使の都」の一場面。(左から)美弥るりか、珠城りょう、美園さくら

 宝塚歌劇月組公演「夢現無双―吉川英治原作『宮本武蔵』より―」(脚本&演出・齋藤吉正)「クルンテープ 天使の都」(作&演出・藤井大介)が15日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。

 昨年11月に新トップ娘役に就任し、トップスター・珠城(たまき)りょうの2代目相手役を務める入団7年目・美園(みその)さくらが本拠地でお披露目された。

 「夢現無双」は、新免武蔵(しんめん・たけぞう=珠城)改め宮本武蔵(むさし)が“無双”の道を突き進んでいく成長記。2番手スター・美弥(みや)るりかが演じる佐々木小次郎との巌流島決戦がクライマックスとなっている。

 珠城は「2・5次元ミュージカルなど新しいニーズに応えることも必要ですが、歌舞伎ともまた違う、女性がやる美しさがある日本物を残して伝えていきたい。この立場になってその思いが強くなった」と和物に意欲満々。新パートナーの美園については「私が5年、上級生ですが、板(舞台)の上に乗ったら関係ない。お互い信頼し合って、高め合って、いいものを作っていけたら」。

 美園は武蔵を慕う幼なじみ・お通役。「いちずに思い続けて、追いかけ回して…。熱い思いをどうやって作り出すか難しいですが、見ていただく方に共感していただければ」と入念な役作りで臨んだ。

 一方の「クルンテープ」はタイを題材にしたショー。月城(つきしろ)かなとVS暁千星(あかつき・ちせい)のムエタイ対決の場面もあるなど異色のステージ。珠城は「ほほ笑みの国と言われているので、お客様に笑顔で帰っていただけたら。私のタイキック? 残念ながらありません」と笑ってPRしていた。

 今作はまた、2番手スター・美弥(みや)るりかの退団公演でもある。入団から丸16年の集大成で、芝居もショーもソロの場面が用意された。5年後輩の珠城は「(トップになって)この2年、美弥さんには支えていただいたというより、一緒に同じ方向を見て歩いてきたと言う方がしっくりくる。あれだけ繊細に、お芝居を作られる方はなかなかいらっしゃらない。美弥るりかさんという舞台人と巡り合えたことは、私の宝塚人生において大きな財産。残る人間は、その背中をしっかり見て挑んでもらいたい」と感謝していた。

 4月15日まで上演。東京宝塚劇場では5月3日~6月9日。

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