「石巻。英語ならロックンロールだ」…裕也さんロッケンロール語録

スポーツ報知
報知映画賞表彰式に警察官の格好で登場した内田裕也さん(86年)

 ロック歌手の内田裕也(うちだ・ゆうや、本名・内田雄也)さんが17日午前5時33分、肺炎のため都内の病院で死去した。79歳だった。葬儀、告別式は近親者で執り行う予定。「生涯ロックンローラー」として数々の“伝説”を生み、刑事事件や都知事選出馬など、本業以外で話題になったことも。また昨年9月に死去した妻の女優・樹木希林さん(享年75)との夫婦関係は、奇妙かつ固い絆で結ばれていた。樹木さんとの別れから半年、後を追うように天国に旅立った。

 ◆裕也さんロッケンロール語録

 ▽「くたばれ紅白とまでは言わないが、紅白なんて眼中にない」(1975年、第1回ワールド・ロックフェス開催を前に)

 ▽「ロック的人間とは、毒というか不良性を持った人間だ。怒りであり、主張でもある。趣味でも仕事でもない。俺はロックを生きている。40を過ぎても同じ生き方を続けられれば若い連中の励みになるだろう」(79年、40歳を前に)

 ▽「許せないヤツがいっぱいいる。ブン殴って死にたい」(80年、本紙インタビューで)

 ▽「ロック完全主義を貫くには以前の孤立無援の立場に戻らなくては」(81年、樹木さんとの離婚届を提出し)

 ▽「俺はアカデミー賞を狙う。アメリカのだぜ。笑いたいヤツには笑わせとくさ」(86年、報知映画賞表彰式で)

 ▽「俺にも一握りのジャスティスがある。ニューミュージックの連中みたいに偉そうにメッセージだなんて言うつもりはない。街頭でロックをやる。インディペンデントシティー東京にしたい」(91年、東京都知事選に出馬表明)

 ▽「りえちゃんには脱いでもらう」(91年、主演映画「エロティックな関係」撮影に際し、共演の宮沢りえに)

 ▽「式の前、吉永小百合さんに(樹木さんが)『夫です』と紹介したら笑われた。ラクになった」(95年、長女・也哉子さんの結婚式で)

 ▽「石巻。英語ならロックンロールだ」(11年、震災被災地の宮城県石巻市を訪ねて)

 ▽「ロックンロールに免じて勘弁してください」(11年、交際女性に対する強要未遂容疑で逮捕され)

 ▽「舛添はロック? あり得ない。フォークソングだ。オレなら辞めるな。ファーストクラスには乗りません、だ? エコノミー乗ってけよ」(16年6月、舛添要一都知事への一般質問が行われた都議会を傍聴)

 ▽「デビュー戦だからアガってたな。いつもの小池百合子らしくない。ロックじゃねえな。演歌でもないからポップスだ」(16年9月、小池百合子都知事の就任後初の所信表明演説を傍聴)

 ▽「人を助け、人のために祈り、人に尽くしてきたので天国に召されると思う。見事な女性でした」(18年9月、樹木さんの死去についてコメント)

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