アンミカ、不思議な不幸に巻き込まれがち でもドンと構える

スポーツ報知
「おっちょこちょいですが、根は真面目」と笑顔のアンミカ

 モデルでタレントのアンミカ(46)が、きょう21日に放送される日本テレビ系特番「生死を分けたその瞬間 体感!奇跡のリアルタイム」(後9時)にパネリストとして出演する。一歩間違えれば大惨事に至った実際の事件・事故を綿密に取材してVTRで再現し、危険が迫る「〇分〇秒」の臨場感を体感させる特番。「ドキドキし過ぎ。私たちの命って奇跡の連続で存在しているんだなと感じました」。自身が味わった緊迫の体験なども語った。(筒井 政也)

 同番組は、実際に起きた衝撃的事件の息詰まる空気感を伝える趣旨で、2015年から毎年3月に全国ネットで放送。今回は1991年に起きたスカンジナビア航空751便の飛行機事故と、津川雅彦さんと朝丘雪路さん(ともに18年死去)の長女が身代金目的でさらわれた74年の誘拐事件の“その瞬間”に注目した。

 スタジオでは驚きの連続で「途中、しゃべらへんようになった」と臨場感に肝を冷やした。「どちらの件も、裏側では関係者のすごい努力と粘り強さが紡がれていたんですね。あきらめないって大事。いつでも起こりうることだし、安全は当たり前じゃないんやなって」と肝に銘じた。

 小学生時代、自宅が火事で燃えているのを校舎から目にした強烈な体験の持ち主で「昔から不思議な不幸に巻き込まれがち」。22年前にはクレーマーの乗客による飛行機Uターンに見舞われたり、最近では落雷の影響による新幹線のトンネル内緊急停止に遭遇した。

 「でも『またか』と、ドンと構えているところがあって。逆境には強い。渦中にいるときにパニックになっても、一つもいいことはない! 後で人にしゃべれるよう、冷静に見る。職業病です(苦笑)」。5人きょうだいの3番目で「上と下を見て要領よく過ごしてきたからか、穏やかで、イライラしない性格」というのも奏功していそうだが、飛行機移動ではキャビンアテンダントの言葉に耳を傾け、非常口座席に座る際は注意書きに必ず目を通すなど、心の準備にぬかりはない。「用心するに越したことはありません」

 テレビでよくネタにした元カレの国際スパイ疑惑も、慎重さが身を守った。「恋愛だけは盲目になりますが、全部自分の責任ですから。あの時も婚前旅行で『セドナ(米アリゾナ州のパワースポット)に行こう』と異常なくらい誘われて。風水で当時は東の方位が悪かったので『アカン』と拒否しましたが、行っていたら崖から突き落とされていたかも」と笑って振り返る。「ボーッとしている割には『たられば』を常に考えている。何が何でも生き延びようと思っていますから」

 芸能界も生き残りが大変だが「うまく上手に、ができないので、そこは一球入魂。一つ一つの仕事をむっちゃ楽しむことが必ず次につながります」。そんな1分1秒を大事にして、モデルデビューから32年。「あっという間。好きなことをしていると早いじゃないですか。本当にありがたい。どんなにハードでも、朝起きるとワクワク。きょうはどんなタレントさんとお会いできるのかな~とか。いい意味でミーハー(笑い)」。柔軟な自然体こそ、最強の“護身術”なのかも。

 ◆アン ミカ1972年3月25日、韓国・済州島生まれ。46歳。大阪市育ち。16歳でモデル活動を始め、20歳の93年にパリコレクションに初出演した。12年に「マネーボール」「フォックスキャッチャー」などで知られる映画監督ベネット・ミラー氏の弟で実業家のセオドール・ミラー氏と結婚。身長171センチ。近著に「アンミカ流ポジティブ脳の作り方~365日毎日幸せに過ごすために」(宝島社、税別1500円)。

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