小倉智昭氏、ピエール瀧容疑者が出演「麻雀放浪記2020」公開「違うだろうと思っちゃう」 東映社長の見解に異議

スポーツ報知
小倉智昭氏

 21日放送のフジテレビ系「とくダネ!」(月~金曜・前8時)で東映が麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたミュージシャンで俳優のピエール瀧容疑者(51)が出演する映画「麻雀放浪記2020」(白石和彌監督)を予定通りの4月5日に公開すると発表したことを報じた。

 作品のポスターと上映前の字幕で瀧容疑者が出演していることを明示するが、出演シーンは編集せず、当初の内容のままノーカットで公開することになった。20日午前に都内で東映の多田憲之社長と白石監督が会見。その中で多田社長は公開する理由に「劇場での上映は有料であり、かつ鑑賞の意志を持ったお客様が来場し鑑賞するというクローズドなメディアでありますので、テレビ放映またはCM等とは性質が異なります。色々な方面から賛否両論の御意見はあると存じますが、本作は、ノーカットで公開を致します」とコメントした。

 この見解に小倉智昭キャスターは「東映の社長さんは、テレビなどとは違って映画はお金を払って見るものだからっていうことを強調してましたけど、そういうことに対して僕なんかちょっと違うだろうと思っちゃうんですけどね」と疑問を呈した。その理由を「僕はNHKの大河ドラマなどでも、これまで放送してきて今それオンデマンドで見られるわけじゃないですか。お金を払って見れば。そういうものに関してもその部分、カットする必要があるのかって。その部分、カットしてストーリーがつながるんだったら、最初からいらないだろうって僕なんか思っちゃう」と指摘していた。

 小倉氏は、これまでに同番組内で瀧容疑者の全作品出荷停止・回収や出演番組が休止することについて、音楽家の坂本龍一(67)が自身のツイッターで疑問を呈し「なんのための自粛ですか?電グルの音楽が売られていて困る人がいますか?音楽に罪はない」と投稿したことが紹介され、「僕はずっと坂本さんと同じ考えなんですね。ある人が番組で、ドーピングみたいなものでドーピングの力を借りて作られてる作品はやめるべきだと言った人がいた。ただ、ドーピングで資格がはく奪された人はいますが、その出場していたレースは成立するんですよ。だから金メダルははく奪されましたけど、今だにベンジョンソンの100メートルのオリンピックだって流れるわけで。レースとして歴史に残るものなので、僕はそういう考え」と示していた。

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