茂木健一郎氏「三本締めをしてしまうからこそ、白鵬関は強い」横審苦言に私見

スポーツ報知
茂木健一郎氏

 脳科学者の茂木健一郎氏(56)が26日、自身のブログを更新。大相撲春場所で通算42度目の優勝を果たした横綱・白鵬(34)=宮城野=が観客に呼びかけて三本締めした振る舞いに対し、日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)が“苦言”を呈した問題について私見をつづった。

 問題視されたのは土俵脇での優勝インタビューの最後、ファンに「大相撲の発展を祈念して」と促して音頭を取ったこと。25日に東京・両国国技館で行われた横審の定例会合では「相撲協会を引っ張る第一人者だから、あるまじき行為」という厳しい意見も噴出し、横審の矢野弘典委員長(産業雇用安定センター会長)は三本締めについて「横綱といえども、一力士としてやれる立場にあるか疑問。(過去に)万歳して問題になった。『おかしいんじゃないか』という意見を理事のみなさんに伝えた」と語った。

 このニュースを受け、茂木氏は「優勝インタビューのときに思わず三本締めをしてしまうからこそ、白鵬関は強い」のタイトルで記事をアップ。「ぼくの率直な感想としては、白鵬関のいろいろなことに、いちいち目くじら立てるのはどうなのだろうと思う」とつづった。

 茂木氏は「ただ、横審というのは、相撲のさまざまな文化、伝統を守られるのがお仕事だろうから、職務上、いろいろ言うのが役割ということもあるのだろう」と理解を示しつつも、「白鵬関にせよ、朝青龍関にせよ、モンゴルのお相撲さんの強さは、今回の白鵬関の三本締めや、あるいは『万歳』のことなど、相撲界のしきたりをときにはみ出してしまうやんちゃさと関係があるのではないかということだ。優勝インタビューのときに思わず三本締めをしてしまうからこそ、白鵬関は強い、ということもできるんじゃないかと思う」と私見を披露。

 「横審の先生方が、相撲の文化を守ろうと職務熱心なことは理解するし尊敬申し上げるけれども、相撲の神さまは、上のような白鵬関のちょっとやんちゃでいたずらな部分も、きっと大目に見て愛されていらっしゃるのではないかとも愚行するのである」と続けていた。

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