平昌で気づいた、五輪の魔力に打ち勝ったメダリストの共通点…テレ東アナリレーコラム<6>鷲見玲奈アナ

2018年3月6日10時0分  スポーツ報知
  • 初めての五輪取材で多くのことを学んだ鷲見アナ(C)テレビ東京

 スポーツ報知では、テレビ東京女性アナウンサー6人によるweb限定のリレーコラムを隔週で掲載しています。フレッシュなアナウンサーが現場で経験し、感じたホンネにご期待下さい。今回は平昌五輪から帰国したばかりの鷲見玲奈アナ(27)です。

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 今回初めて関わらせてもらったオリンピック中継。

 入社前からずっと担当したいと思っていた仕事だっただけに、私は極度の緊張に襲われていました。最初の中継では、あまりの緊張に頭が真っ白になり、冒頭の挨拶で噛(か)んでしまう失態。私のオリンピックは、悔しく情けないスタートとなりました。

 一方で、日本選手の活躍もあり、現地は盛り上がりをみせます。特に印象深かったのは、2月16日のフィギュアスケート男子シングルショートプログラム。

 会場は、これまで感じたことのない緊張感が漂っていました。世界中が注目した羽生結弦選手の演技。ケガは完治しているのか? 試合勘は大丈夫なのか…。そんな観客の思いもあって、演技が始まる瞬間はまさに静寂でした。そして最初のジャンプ。成功した瞬間、割れんばかりの拍手と大歓声で会場は地響きのようなうなりをあげました。その空気感にゾクッとするとともに、「ああ、これがオリンピックか」と思いました。

 この独特な雰囲気に飲まれ、緊張感に押しつぶされ、本来の実力が出せなかった選手も少なくないと思います。では、羽生選手や金メダルを獲得した選手たちは、なぜあの緊張感の中で実力が出せたのか。生放送の出だしで噛んでしまう私は不思議で仕方ありませんでした。

 そのヒントは、メダリストの方々にインタビューさせていただいた中にありました。キーワードは「自信」。

 自分なら絶対できるという自信。

 誰よりも練習してきたという自信。

 今回スピードスケートの解説でお世話になった岡崎朋美さんも、「ほんの1%でも不安を抱いた瞬間、全てがダメになる」とお話ししていました。

 思い返してみると、私も生放送で緊張してしまい上手くいかなかったときは、「もし失敗したらどうしよう」「本当に準備は足りてるかな?」という不安が頭をよぎります。

 緊張の中で冷静を保つことは本当に難しいことですが、「これだけ準備したんだから絶対に大丈夫」と100%自信を持つこと。そして自信を持てるだけの準備をすることが、緊張をはねのけるために必要なのかもしれません。

 他にも、小平奈緒選手のように、とにかく自分のやるべきことに集中するということ。カーリングの皆さんのように、仲間を信じること。モーグルの原大智選手のように、その場を楽しむこと。宇野昌磨選手のように、自分を俯瞰して見ること…。など、沢山のヒントを頂きました。

 失敗から始まった、私の初めてのオリンピックでしたが、得たものは書ききれないほどあります。この平昌の地で得た感動と刺激と学びを、これからの仕事に生かしていけるよう、選手の皆さんのように、日々努力を積み重ねていきたいと思います。(テレビ東京アナウンサー)

 ◆鷲見 玲奈(すみ・れいな)1990年5月12日生まれ、岐阜県出身、27歳。首都大東京卒後の13年に入社。担当番組は『追跡LIVE!SPORTSウォッチャー』(水、土曜)、『家、ついて行ってイイですか?』など。趣味はホラー以外の映画・DVD鑑賞。特技は3才から続ける詩吟。血液型B。

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