三島由紀夫で学んだ、日本語の美しさと自分に正直でいられる難しさ…テレ東アナリレーコラム<10>角谷暁子アナ

2018年5月1日10時0分  スポーツ報知
  • 三島由紀夫が好きという角谷アナ

 スポーツ報知では、テレビ東京女性アナウンサー6人によるweb限定のリレーコラムを隔週で掲載しています。フレッシュなアナウンサーが現場で経験し、感じたホンネにご期待下さい。今回は角谷暁子アナ(23)です。

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 4月で入社2年目となり、新たに『にちようチャップリン』というお笑い番組を担当することになりました。お笑いが大好きな私にとって、チャップリンは(前身から)ずっと見ていた番組。大好きな芸人さんたちのネタを間近でみながら、いつも涙が出るほど笑ってしまいます。

 「好き」を仕事にできるというのは、なんて幸せなことなのでしょう。今回はそんな私の「好き」について、少しだけお話させていただこうと思います。

 私は幼い頃から本を読むことが大好きでした。小学校では「図書室で一番沢山本を借りたで賞」を貰うほどの本の虫で、本好きは今も変わっていません。休みの日は、もっぱら本を持ってふらふらと一人で散歩に出かけ、どこかの喫茶店に入って1冊読み終わるまでは帰らないと決めて読みふけります。

 どんなジャンルも読みますが、一番好きなのは純文学。中でも中学生の頃から三島由紀夫が大好きです。なぜこんなにも好きなのか、改めて考えてみました。

 三島由紀夫の文章には、あまりにも美しい日本語ばかりそこかしこに散りばめられて、さえ渡っているように思います。「美しいものを、美しいという言葉を使わずに」「言葉にできないけれど、ずっと心のどこかにあった感情を的確に」表現しているところに、いつも感動しながら読んでいることに気がつきました。三島由紀夫を読んでいると、普段暮らしている生活から一つ違う世界に飛んで行けるような気がします。何よりも、私は三島由紀夫の描く女性が大好きです。

 最近、三島の作品の1つ、「夏子の冒険」を読み返しました。

 「あたくし修道院へ入る」

 こんなセリフで始まるこの物語は、無邪気で破天荒なお嬢様の夏子が、あだ討ちの青年と熊退治に出かけるお話です。三島由紀夫らしくない(?)、珍しくポップな可愛らしい雰囲気だと思います。夏子の言葉の全てがみずみずしく、とても鮮やかです。『風と共に去りぬ』のスカーレットを彷彿とさせるような情熱を感じます。「ます口調なんてやめて、“だよ”っておっしゃって…」こんなせりふを26歳の三島由紀夫が書いたのかと思うと、読みながら思わずニヤっとしてしまいました。

 自分の気持ちに正直に素直でいること。もしかしたら一番難しいことかもしれません。

 私の名前は暁子ですが、この夏子のように、ひとつひとつの自分の情熱を大切に、自分の「好き」を大事に。そしてその「好き」を仕事に出来ているありがたみを忘れずに、2年目も元気に頑張ります

 ◆角谷 暁子(かどや・あきこ)1994年7月30日生まれ、東京都出身、23歳。慶大卒後の17年に入社。担当番組は『にちようチャップリン』、『ヒャッキン!』、『NEWSモーニングサテライト』(月、火曜)、『7スタLIVE』、『TXNニュース』など。趣味は昭和歌謡、ダンス。血液型B。

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