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単独ユニットが横アリを満員にする「新時代」…ジャニーズJr.は新しいカタチへ

2018年4月2日11時0分  スポーツ報知
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 卒業、入学、進級、入社…さまざまな節目を迎えるこの季節。3月31日、有料会員向けサイト「ジャニーズWEB」のブログで「宇宙Six」の林翔太(28)が同ユニットから抜けることを発表した。ジャニーズJr.の周辺が変わったなと改めて感じた出来事だった。

 1月に有安杏果(23)が女性5人組グループ「ももいろクローバーZ」からの脱退をブログで発表したように、解散や引退をブログで発表するのは現在最もポピュラーな「ご報告」の方法だろう。しかし、ジャニーズJr.に関しては、これまでそういう報告がされることはなかった。この時期になると毎年、進学などを機に事務所を辞めたのか辞めていないのかわからないというJr.が多発。辞めたとわかるのは、禁止されていた個人のSNS(ツイッターやインスタグラム)を始めた時ということが多いのだという。

 そんな中、おそらくJr.個人の言葉でブログでファンへ脱退を報告したのは今回が初めて。事務所を辞めることなく俳優の仕事がしたいという希望が認められたことにもファンからは驚きの声があがっていた。

 ファンを驚かせたと言えばYouTubeでの公式チャンネル「ジャニーズJr.チャンネル」開設もそうだ。Jr.の5つのユニット「HiHi Jets」「東京B少年」「SixTONES」「Snow Man」「Travis Japan」が日替わりで自らスマホなどで撮影した動画を公開するというもので、3月21日にスタートするとすぐに20~30万を超える再生回数をかせいでいるものもある。

 さらに大きな変化は昨年に続いて大阪城ホール(2月23~25日)と横浜アリーナ(3月24~27日)で行われたJr.だけによるコンサート「ジャニーズJr.祭り」。昨年は5月23日にデビューするKing&Princeらも含めたジャニーズJr.総出演だったが、今年は「SixTONES」「Snow Man」「Love-tune」「Travis Japan」の4つのユニットだけで開催。4ユニットの合同公演(24人出演)に加えそれぞれの単独公演(各6~7人出演)まで行われた。

 デビューしていないJr.6~7人だけが出演する公演で1万8000人近くを収容する横浜アリーナが埋まるのか?と思ってしまうが、いずれも会員専用の申し込みは高倍率、落選多数の人気だったという。

 ジャニーズJr.と聞くと、デビューした先輩のバックで、カラフル(だけどペラペラの)衣装でニコニコ踊る若い子たちを連想すると思うが、ここ数年で状況は大きく変化している。以前は衣装はデビュー組が着ていたお下がりが定番、ユニットといってもオリジナル曲はなく、歌うことがあってもそれは先輩の曲だった。

 しかし、「ジャニーズJr.祭り」に出演していた4ユニットはすべて新曲をもらって同公演で初披露。お兄さん格の人気6人組・Snow Manは「ZIG ZAG LOVE」など7曲のオリジナル曲を歌い、衣装もほとんどがそれぞれに合わせて作られたオリジナル。6人組・SixTONESは檻(おり)を思わせる独自の豪華なセットを使用した。

 MCでも、Snow Manが出演するA.B.C-Zの塚田僚一(31)主演の映画「ラスト・ホールド!」の公開や、メンバーの岩本照(24)の「SASUKE」、気象予報士・阿部亮平(24)のクイズ番組「ザ・タイムショック」への出演を告知すれば、SixTONESの松村北斗(22)は出演しているHey!Say!JUMP・知念侑李(24)主演の映画「坂道のアポロン」をPR、Travis Japanの宮近海斗(20)はKing&Princeの平野紫耀(21)出演のドラマ「花のち晴れ」への出演を伝えるなど、デビュー組と変わらない多忙さを感じさせる。

 嵐やタッキー&翼、関ジャニ∞らがJr.として活動していたころを「ジャニーズJr.黄金時代」と呼ぶが、今の状況はなんと呼べばいいのか。彼らに目指していることは何かと聞けば「デビュー」と答えるだろう。しかし、横浜アリーナや大阪城ホールを満員にできるタレントを“デビューしていない”と言っていいのかと思ってしまう。とりあえず「ジャニーズJr.新時代」と呼んで、新たなJr.のカタチと未来に注目したい。(記者コラム)

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