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アルピーの人気ラジオ「ヒーロー不要論」で炎上を考察 まさかの“新ヒーロー”が爆誕

2018年6月15日16時0分  スポーツ報知

 本人たちはもう蒸し返されたくないかもしれないが、お笑いコンビ「アルコ&ピース」の冠番組であるTBSラジオ「アルコ&ピースD.C.GARAGE」(火曜深夜0時)がこのほど炎上し、謝罪に追い込まれる騒動があった。聴取率調査週間であるスペシャルウィークの12日深夜に生放送を予定していた企画に批判が続出したためだ。

 問題の企画は「アベンジャーズからファルコンを脱退させようSP&アベンジャーズ新メンバーオーディション!」。マーベルコミックの実写映画化「アベンジャーズ」に登場する、人工翼で空を飛ぶヒーロー・ファルコンにスポットを当てた企画だったのだが、その告知がされるやいなや「不謹慎すぎる」などとSNSなどでネガティブな意見が噴出し、企画は中止することになった。

 企画の是非についてはそれぞれ意見があるだろう。同番組のライトなリスナーであり、かつマーベルシリーズのファンでもある記者にとっては、アルピーの酒井健太(34)が、その前の数週にわたり“少し頼りない部分もあるものの、憎めなくてチャーミングなファルコン”への愛を独特な表現で説いており、この企画も楽しい着地になるだろうと思っていたので、そこまで不快とは思わなかった。もちろん、ファルコンファンの気持ちも分かるのだけれど。でも結果として、あのタイミングで早々に謝罪をすることは大正解だった。企画がおじゃんになり陥った生放送のピンチを、あるヒーローが救ったのだから。

 そのヒーローとはシンガー・ソングライターの土岐麻子(42)。ここ数週、ファルコンと同じようにアルピーの2人にネタにされまくっていた美人アーティストだ。土岐は、新アルバムのリリースタイミングで強めのエゴサーチを行っていたところ、平子祐希(39)の発言に端を発した同番組の自身の扱われ方に直面。番組に自らメールを送るなどアクションを起こしたのち、ご本人の生出演と相成ったのだ。

 アルピーはこれまでの番組内で、希有な音楽的才能の持ち主である土岐について、散々な言葉でディスりまくってきた。ときには別人のリスナーをもじって「天真爛漫なブス」扱いしたこともあった。失礼をわびるアルピーの2人に、土岐は「あんなことでは怒りませんよ、大人ですし」とサラリ。深夜ラジオという、ある種の独特なメディアの個性を理解している俯瞰的な目線での発言が実に格好良かった。

 その後も土岐は「不気味な番組」「ウソしかないラジオ」と反撃しつつも、コーナーのメールも読み上げ、ネタに爆笑するなど、生放送を満喫。誰もが笑って番組を終えられた。きっとオンエア後に音源をダウンロードしたリスナーも多いだろう。普通にファルコン企画で推し進めるより何百倍も面白かった神回だったし、同時に聞き手に「解釈」とはなんであるか、そして「許し」とはなんであるかと考えさせる放送であったと認識している。その意味で、土岐麻子は間違いなくボヤ騒ぎを救ったヒーローだった。

 そういえば、番組の終盤、その直後に放送される「爆笑問題カーボーイ」(火曜・深夜1時)とのクロストークを挟んだ際に、太田光(53)が激怒しながら言い放った発言が印象的だった。書き起こすとネットニュースみたいだから控えるが、あと数日は聴けるので、できればタイムフリーで聴いてもらいたい。個人的には同感です。(記者コラム)

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