元アイドル中野たむが、女子プロレス転向で初のメジャーCDデビューのシンデレラストーリー

2018年1月29日10時10分  スポーツ報知
  • 元アイドルの女子プロレスラー、中野たむ

 “女子プロレス界の盟主”スターダムが旗揚げ7周年を迎えたことを記念してCDアルバム「STARDOM GODDESSES OF MUSIC」(キングレコード/2315円+税)を17日にリリースした。このCDは、選手の最新入場テーマ曲を中心に22曲が収録されている。

 そのなかに、選手自ら歌う4曲がカバーされているが、そのメンバーに抜てきされたのが、元アイドルの中野たむ(年齢非公表)。たむは唯一“ソロ”で抜擢を受け、「Smiles for Dreams」を歌っている。

 たむは上京後、専門学校で舞台芸術を学び、ミュージカル女優として活動。その後、より表現の場を広げるために、アイドルに転身した。12年、「カタモミ女子」の1期生として参加し、リーダーを務めた。同ユニット卒業後は、「info.m@te-インフォメイト-」を結成し、グループ解散となった16年5月まで活動した。

 アイドル活動に終止符を打ったたむは、同月にプロレス界に入り、同7月にデビュー。昨年は、お笑いコンビ「東京03」の豊本明長の妻(当時は婚約者)であるミス・モンゴルとの「ブスVSカワイイ」抗争で話題を振りまいた。また、同10月で引退した“邪道”大仁田厚氏とタッグを結成し、電流爆破デスマッチに挑戦したこともあった。

 紆余曲折の末、たむは女子プロ界の最高峰であるスターダムマットにたどりつき、同8月より参戦。同11月には、同団体に入団し、正式な所属選手となった。

 アイドル時代は苦労も多く、CDもインディーズレーベルだった。当時を振り返り、たむは「アイドル時代は、死にものぐるいでがんばっても、結果がなかなかついてこなくて、すごく苦しみました。毎日泣いていました」と話した。

 今回ソロで歌うことについて、たむは「(スターダムの)ロッシー小川社長から、『今度CDを出すけど、ソロで歌ってみるか?』と言われたときはビックリしました。しかも、メジャーレーベルであるキングレコードさんからです。信じられませんでした。アイドル時代、メジャーデビューを一つの目標にしていましたけど、どんなにがんばってもダメで、最後まで果たすことができなかった、あきらめた夢の一つでした。でも、今回メジャーデビューできたことで、過去に落とした夢を、一つ拾った気持ちです。『夢はあきらめなければ絶対かなうんだ!』と痛感しました」としみじみ。

 同団体では、21日の後楽園ホール大会で、CD発売を記念して、試合開始前にミニライブを開催し、アイドルになりきったたむはトップバッターで熱唱した。このミニライブは、今後も主要会場で実施される予定だ。

 かつて、女子プロレスの黄金時代には、ビューティペア(マキ上田さん、故ジャッキー佐藤さん)、クラッシュ・ギャルズ(長与千種、ライオネス飛鳥さん)といった人気ペアが、CDを出して、試合会場で歌い、ファンを熱狂させたが、そんな時代が再び来るか。

 「Smiles for Dreams」は、がんばる人に送る応援ソングだという。「夢を追いかけて慣れない東京でがんばってる人、受験勉強をがんばってる人、いろんながんばってる人がいると思う。がんばっても結果につながらないこともあると思います。でも、あきらめなければ夢はきっとかないます。そんながんばってる人たちに、ぜひ1度スターダムの会場に来て、私に会いに来てほしいです。歌とプロレスをうまく掛け合わせて、もっと会場に足を運ぶ人を増やしていきたい。そうなったら、日本はもっと豊かになるし、経済も回復すると思う。私はプロレスとアイドル、歌の架け橋になりたいです」(たむ)と熱弁を振るった。

 「プロレスで、もっと上に行くことはもちろんですが、せっかく歌でメジャーデビューを果たしたからには、次の夢は『単独でのソロCDメジャーデビュー』を目指したいです。それを実現するためにも、多くの人にスターダムの会場に来てほしいです」とたむは意気込んでいる。

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