40歳の女王・黒部三奈、RIZIN参戦決定で浅倉カンナとの20歳差対決なるか

2018年4月2日16時48分  スポーツ報知
  • DEEP JEWELSアトム級王者・黒部三奈
  • インストラクターとして練習生に指導する黒部三奈(左)

 女子総合格闘技「DEEP JEWELS」アトム級王者の黒部三奈(40)=マスタージャパン=が、年内に日本最大級の格闘技イベント「RIZIN」への参戦が決まり、絶対女王への野望を語った。

 “体力モンスター”とたたえられる黒部は昨年2月25日に行われた「DEEP JEWELS 15」で王者・スギロック(当時39)に3-0で判定勝利し第5代・アトム級女王に輝いた。「始めた時は自分がそこまで上に行けるとは思っていなかったので、本当にうれしかった。運もあってトップに駆け上がれました」と振り返る。

 今年3月10日に行われたSARAMI(27)=パンクラスイズム横浜=との初めての防衛戦は2-0で判定勝利した。初防衛を「単純にうれしかった」と黒部。1回の後半にダウンを奪われるなど「あぶないところもあったけど、最後まであきらめなくて良かったと思っています」。しかし、KOや一本で防衛を果たしたかったと悔やみ「先にダウンを奪われたので、冷静じゃなかった。意識が飛んだわけではないけど、ひざから倒れてしまって…。あれで『やってやるぞ』と熱くなってしまって、殴り合いをしてしまいました」と苦笑いを見せた。

 防衛ロードを歩き始めている黒部だが、MMA(総合格闘技)に出会ったのは、なんと32歳。それまではコンピューター・グラフィックスの仕事で、毎日デスクワークをしていた。MMAを始めたのは「運動不足解消とダイエットを始めたいとジムに通い始めた」のがきっかけという。

 その後練習を重ね、35歳の時にJEWELS(現DEEP JEWELS)で総合格闘家としてプロデビュー。その後、勝ち負けを繰り返しながらも女王の座に登りつめた。現在はCGの仕事を退職し、所属するマスタージャパンの管理人兼インストラクターとして東京・水道橋駅近くに構えているジムを切り盛りしている。本人は「少しずつ対戦相手のレベルが上がっていって、それに合わせて自分も成長できました」と謙虚な姿勢を見せた。

 黒部の試合は、相手の技を受け切ってから反撃に転じるというプロレス的な要素が人気だ。試合終盤にかかわらず勢いが衰えないことも“体力モンスター”といわれるゆえんだが、本人は「受けたくないけど、いつも受けちゃう。本当は受けないで勝ちたいんです。(ジャッジの)印象も悪くなってしまいますから」と反省。しかし、「そこでスイッチが入っていくというのもありますけどね」と笑った。

 最近は試合後のマイクアピールで自分の事を“おばちゃん”と発言。「言われると傷つくから、自分から先に言っちゃう」と“乙女心”をのぞかせるも「体力的には年齢は感じない。若いつもりでやっています」と自信を見せた。

 得意技はバックチョークで、打撃はひざげり。女王は寝技の方が好きというが「最近は極められてないので、原点に戻って極め切れる練習をしています」。そして「かわいい子を殴るのが醍醐(だいご)味です」とニヤリ。

 RIZINの初代女王に輝いた女子スーパーアトム級王者・浅倉カンナ(20)=パラエストラ松戸=とは共に汗を流す仲だ。「娘のようにかわいいから、正直やりたくない」けど「RIZINとDEEP JEWELSの2冠を争うことになるかも」と話し合っているという。

 「あと3年も、4年もできるとは思っていない。毎試合、今回が最後というつもりで挑んでいる。年齢は気にしていないと言っても、そんなに先があるわけではないので一戦一戦全部出し切っています」と胸中を明かした。「この階級で世界のトップになりたい。若い子を圧倒して、これからも“体力モンスター”として頑張っていきたい」と希望し、「強すぎて、『もういいよ』ってお客さんからブーイングを受けるような選手になるのもありです」と不敵に笑った。(松岡 岳大)

 ◆黒部 三奈(くろべ・みな) 1977年5月2日。40歳。DEEP JEWELS第5代アトム級王者。日大芸術部を卒業後、CGクリエイターとして活躍していたがMMAのレッスンを受けているうちにその魅力にはまりプロへ転向。35歳でプロ初戦。MMA戦績15戦12勝3敗(内DEEP10勝2敗)。

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