“長州をキレさせた男”伊橋剛太、藤原喜明に完敗も「一生懸命来た」と及第点

◆ＰＯＷＥＲ　ＨＡＬＬ２０１８（１０日、後楽園ホール）

　第１試合でＤＤＴの伊橋剛太（３４）が藤原喜明（６９）と対戦し７分０８秒、脇固めで敗れた。

　伊橋は、今年１月１４日の「ＰＯＷＥＲ　ＨＡＬＬ」メインイベントで長州、飯伏幸太（３６）とのタッグパートナーに大抜てきされたが、不甲斐ないファイトに長州がブチ切れ「お前はダメだな。プロレスやらない方方がいい」と最後通告された。

　この言葉を受け、伊橋は再び長州の前で試合をするため練習を重ね肉体改造に着手した。１３６キロあった体重を１０７キロまで絞り５か月間で２９キロの減量を達成するなど参戦アピールを続け、６月１２日のＤＤＴ新木場大会で新日本プロレス相談役・坂口征二氏（７６）の長男、坂口征夫（４４）と対戦。強烈な蹴りを浴びても立ち上がるファイトを坂口も認め、「お前が気合入ってやっているのよく分かったから、オレから長州さんに連絡いれておく」と父を通じて親交のある革命戦士へ参戦の許可を直訴することを明かした。

　この直訴を受け長州より「変わった姿を証明してみせろ」と許可。相手をかつて新日本プロレスで「前座の鬼」とうたわれ、長州とは宿敵だった藤原を指名した。

　試合では、藤原のアキレス腱固め、足首固めなど関節技地獄と一本足頭突きの連打を浴びながらも、張り手で懸命に抵抗し半年間で成長した姿を見せた。最後は脇固めでタップも魂のファイトに藤原も「長州からは、どうしよもないやつだからグチャグチャにやっていい、って言われた。今日は一生懸命来ましたね」と及第点を与えた。

　試合後、伊橋は「たどり着かないといけない目標があります。それだけです」と絶叫。胸に秘めた目標にたどり着くその日まで長州へのアピールを続ける。