ケニー・オメガ、反則負けのタマ・トンガに苦言「去年から1ミリも成長していない」

スポーツ報知
飯伏幸太(左)に腕を支えてもらってポーズを決めるケニー・オメガ(中央)

◆新日本プロレス「G1クライマックス28」大会 ▽Bブロック公式戦30分1本勝負 〇ケニー・オメガ=勝ち点6(9分55秒 反則勝ち)タマ・トンガ●=勝ち点2(21日、東京・後楽園ホール 満員1734人札止め)

 第66代IWGPヘビー級王者のケニー・オメガ(34)が、タマ・トンガ(35)に反則勝ちを収め、勝ち点6の独走態勢を築いた。

 タマが弟タンガ・ロア(35)とバッドラック・ファレ(36)を引き連れて挑んだ試合は、ゴング前から大荒れ。ケニーを3人がかりで急襲すると、これを救おうとチェーズ・オーエンズ(28)とアダム・ペイジ(26)がリングサイドに現れた。

 援軍を得たケニーは、場外のタマら3人にトペ・コンヒーロをさく裂させるなど会場を大いに盛り上げた。

 試合終盤、またもタマが引き連れてきた2人に試合を妨害させると、今度はオーエン、ペイジに加え飯伏幸太(36)が援軍に登場。これで試合はリングに戻った。タマはリングに置かれたイスに得意技・ガンスタンを仕掛ける。ケニーがこれをしのぐと、さらにタマはイスの上へスタイルズ・クラッシュを放とうとするもこれを察したレフェリーがイスを場外へけり飛ばした。タマはこの行為に激怒。なんとレフェリーにガンスタンを放ち、反則負けを喫した。

 飯伏に肩を担がれてバックステージに現れたケニーは、開口一番「お前は去年から1ミリも変わっていないんだ」とタマに苦言。タマは昨年もG1クライマックスは何の意味もないと言っていたが「今年もG1が始まってみたらこの有り様だ。2ポイント獲得することもファイナルに進出することもお前にとってはなんの意味もないことなんだろう。そしてお前たちは何がしたいかと言えば、自分のユニットのあり方を宣言することにしか興味がないんだろう。しかし、俺にはここにいる仲間たちがいる。そしてその仲間たちは、お前たちよりももっといい選手たちだ」と訴えた。

 その上で「お前とは、正々堂々と戦いたかった。なのにお前はそういう大事な試合にすら、未熟さを見せつける。俺はここにいるユニットを大事にしていく。今日の試合については、もう気にしていない。反則の連続で、俺を傷めて楽しんでいるお前を悲しんでいるだけだ」と肩をすぼめた。

 最後に、ケニーは助けに来てくれた飯伏に傷めた右腕を支えてもらって「グッドバイ、アンド、グッドナイト!」とバキューンポーズを決めた。(松岡 岳大)

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