【RIZIN】43歳・山本美憂、30歳・石岡沙織とのママ対決に勝利

スポーツ報知
判定勝ちした山本美憂(C)RIZIN FF

◆「RIZIN.11」 ▽女子MMAルール(49・0キロ) 〇山本美憂(判定2―1)石岡沙織●(29日・さいたまスーパーアリーナ)

 元レスリング世界女王の山本美憂(43)=KRAZY BEE=が、石岡沙織(30)=禅道会=とのママ対決を2-1の判定で制した。

 一昨年9月に、42歳で総合格闘技(MMA)に挑戦した美憂は、デビュー戦でいきなり“ツヨカワクイーン”RENA(27)=シーザージム=と対戦し、ニンジャチョークで惨敗した。それでも、長男のアーセン山本(21)とともにRIZINに継続レギュラー参戦し、同年大みそかの敗戦を経て、昨年7月に初勝利。10月には、RENAとの再戦をかけて女子スーパーアトム級GPトーナメントに出場したが、無念の1回戦負けに泣いた。

 8月4日に44歳になる美憂は、RIZINのリングに戻ってきた。金髪の刈り上げボブで円熟の凄味を漂わせた美憂は、1回、左ストレートで石岡からダウンを奪い、グラウンドでも右ヒザを頭に2発見舞い、カカトで顔面蹴りなど非情な打撃を披露。3回には、左腕を伸ばされたが、右かかとでアゴを蹴り上げ、関節地獄から逃れた。2-1の判定勝利に、石岡を抱き寄せ、額にキスしてねぎらった。

 「同じようなセリフですけど、やっと勝てた。MMAの選手として、やっとそれらしい試合ができたと思います」とマイクアピールし、英語で家族に感謝を伝えた。いつになるかは未定だが、この日のメインイベントで再戦する女子スーパーアトム級GP王者の浅倉カンナ(20)=パラエストラ松戸=と“ツヨカワクイーン”RENA(27)=シーザージム=の勝者に挑む権利が舞い込んできそうだ。

格闘技

×