ケニー・オメガ、盟友・飯伏に敗れ優勝決定戦進出ならずも「全力でイブタンを応援します」

スポーツ報知
ケニー・オメガ(左)を下し優勝決定戦に進んだ飯伏幸太(カメラ・能登谷 博明)

◆新日本プロレス「G1クライマックス28」大会 ▽Bブロック公式戦30分1本勝負 〇飯伏幸太=勝ち点12(23分13秒 カミゴェ→片エビ固め)ケニー・オメガ●=勝ち点12(11日、東京・日本武道館=観衆1万2023人札止め)

 IWGPヘビー級王者・ケニー・オメガ(34)がブロック最終戦で「ゴールデン☆ラヴァーズ」の盟友・飯伏幸太(36)に敗れ、3年連続の優勝決定戦進出を逃した。

 08年8月のDDT新木場大会、12年8月の同・日本武道館大会と過去のシングル戦で2度、飯伏に敗れているオメガは“3度目の正直”を目指して、序盤から攻勢をかける。

 リング・エプロンでの人でなしドライバー、必殺の青い衝動、さらにVトリガーとたたみかけるも、雪崩式フランケンシュタイナー、コーナーポストに上っての三角飛び式のラ・ケブラータと大技を連発してくる飯伏の前に徐々に劣勢に。

 最後は雪崩式タイガードライバーからのカミゴェを顔面に食らい、無念の3カウントを聞いた。

 試合後もリング上で抱き合い、顔を覆って泣く飯伏の肩を優しく抱いたオメガ。バックステージでも2人で並んで座り込むと、「負けることは悔しいけど、俺のパートナーが決勝に行けて、棚橋(弘至)と戦えるのが、うれしいです。全力でイブタン(飯伏)を応援します」と流暢な日本語で話した。

 「(12日の優勝決定戦は)セコンドにつきますよ。負けたという気がしていないけど、誰かが進化して、誰か私より強い相手が出てきて欲しいと思ってました。それがイブタンでうれしいです」と淡々と話し、「今日は私の負けです。ただ、もう、自分のパートナーとは戦いたくない」とだけ言い残すと、飯伏と肩を支え合って、去って行った。(中村 健吾)

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