G1優勝の棚橋弘至、次戦の相手にオカダ・カズチカを指名「倒した上で東京ドームに行きたい」

スポーツ報知
G1クライマックス優勝から一夜明け、次戦の対戦相手にオカダ・カズチカを指名した棚橋弘至

 新日本プロレス真夏のシングル総当たり戦「G1クライマックス28」で3年ぶり3度目の優勝を飾った棚橋弘至(41)が13日、東京・目黒の新日本社で一夜明け会見を開いた。

 濃紺のジャケットで登場した棚橋は「改めまして平成最後のG1チャンピオン・棚橋です。3回目のG1制覇になりましたけど、今回の優勝は今までと違った意味で自分の中で重かったし、うれしかったです」と、まず振り返った。

 今年2回に渡る欠場の原因となった完治不可能な右ヒザ変形性関節症との闘いを経ての復活劇に「ケガも含めて現在の棚橋を受け入れたことが今回のG1制覇につながったと思います」と、淡々と話した。

 G1を制覇したことで来年1月4日のプロレス界最大のイベント・東京ドーム大会メーンイベントでのIWGPヘビー級王座挑戦権利証をゲットしたが、「この挑戦権利証をいただいて、僕の希望があります」と切り出すと、「5月のレスリグどんたく(のIWGPヘビー級戦)で負けて、G1クライマックスで引き分けて…。昨日のG1で棚橋が十分、戦えるというのは分かったので、オカダを倒した上で東京ドームに行きたい。この挑戦権利証をかけて、オカダと試合を組みたいと思います」と、挑戦権利証をかけて、前IWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカ(30)を次回の対戦相手に指名した。

 6月のIWGP戦でケニー・オメガ(34)に敗れ、現在無冠のオカダを指名したことについて、「負けて、引き分けて、次に勝てたら、棚橋の復調をアピールできる。オカダの強さは分かっているので、リスクはあるけど、オカダとやる価値はあると思います」と棚橋。対戦時期についても、「自分の中で戦いの感覚が残っているうちにやりたい。次期シリーズとか近いうちにやりたい」と早ければ、10月の東京・両国国技館大会を視野に入れたコメントも飛び出した。

 「G1に勝つことは完全復活と言っていいと思うけど、その上でオカダというのは避けて通れないと思います」と続けた棚橋。最後に「僕はプロレスの可能性を信じてますんで。もっと、プロレスを好きになってもらう先頭に立っていたい。それは僕しかできないかな」とニッコリ。この10年間、新日を支え続けてきた「100年に1人の逸材」は、そう言い切った。(中村 健吾)

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