藤波辰爾、10月ツアーにエル・カネック参戦決定、敵前逃亡事件から40年に「久々の再会にゾクゾクしています」

スポーツ報知
エル・カネックとの戦いに燃える藤波

 プロレス界のレジェンド、藤波辰爾(64)が16日、東京・巣鴨のプロレスショップ「闘道館」で会見を行い、10月19日、後楽園ホールと同21日、大阪南港ATCホールでの「THE REVENGE TOUR」に元UWA世界ヘビー級王者のエル・カネックが参戦することを発表した。

 カネックは、1978年3月に新日本プロレスに初来日。以後、UWAヘビー級王座を獲得するなどメキシコマットでトップに君臨する活躍を見せた。藤波とは、77年のジュニア時代から抗争を展開。中でも78年3月30日の蔵前国技館でのWWFジュニアヘビー級王座への挑戦が決まっていながら、試合直前に逃亡した「敵前逃亡事件」が有名で以来、両者の因縁が深まり激しい試合を繰り広げた。

 また、ヘビー級選手としてアントニオ猪木、長州力、アンドレ・ザ・ジャイアント、スタン・ハンセン、タイガー・ジェット・シン、ハルク・ホーガンら新日本のトップと対戦。さらに83年の第1回IWGPには中南米代表として出場するなど、メキシコのレジェンドと謳われ、今もリングに上がっている。

 藤波はカネック参戦に「約40年ぶりぐらいとなる久々の再会になります。非常に楽しみにしています。体がゾクゾクする思いをしています」と声を弾ませた。40年前の敵前逃亡事件には「敵前逃亡はどういういきさつなのか今も分かりません。お互いがリベンジということで思いを持って40年ぶりの試合になると思います」と明かしていた。

 カネックとの思い出は「22歳の時にメキシコ遠征で初めて遭遇した。暴れん坊という感じでやんちゃな選手だった。そこからいろんな所で戦いを繰り広げました。思い出すのはジュニア時代に大阪、東京で2連戦をやった。大阪で足をケガして東京で痛み止めを打ってテーピングしてリングに上がった。そこで彼に靴を脱がされて戦ったことを覚えています」と振り返っていた。印象を「彼はルチャリブレというよりラフファイトもできる何でもできるパワーファイター。お互いが経験を重ねてどんな戦いができるか楽しみです」と期待していた。

 後楽園大会で藤波は越中詩郎、丸藤正道とトリオを結成し、カネック、藤原喜明、KAZMA SAKAMOTOと対戦。大阪大会では藤波は後楽園と同じトリオと組んでカネック、藤原喜明、大谷晋二郎と対戦する。

 後楽園大会の全カードは以下の通り。

・スペシャル6人タッグマッチ60分1本勝負

長井満也、YAMATO、坂口征夫 対 KENSO、B×Bハルク、上野勇希

・タッグマッチ45分1本勝負

ヒロ斉藤、X 対 新崎人生、新井健一郎

・30分1本勝負

スーパータイガー 対 ブラック・タイガー

・タッグマッチ30分1本勝負

近藤“ド根性”洋史、三州ツバ吉 対 倉島信行。リッキー・フジ

・15分1本勝負

蓮見隆太 対 飯塚優

 大阪大会の他のカードは以下の通り。

・スペシャルタッグマッチ60分1本勝負

ヒロ斉藤、X 対 AKIRA、KAZMA SAKAMOTO

・45分1本勝負

長井満也 対 冨宅飛駈

・タッグマッチ45分1本勝負

YAMATO、ブラック・タイガー 対 金本浩二、望月成晃

・20分1本勝負

倉島信行 対 三州ツバ吉

・15分1本勝負

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