【RIZIN】那須川天心が堀口恭司に勝利「獣みたいだった」…軽量級世紀の一戦

スポーツ報知
堀口(左)と打ち合う那須川天心

◆RIZIN.13 ▽第9試合 キックボクシング特別ルール(58.0kg) ○那須川天心(判定 3―0)堀口恭司●(30日・さいたまスーパーアリーナ)

 台風の影響で急きょ第9試合に行われた“世紀の1戦”は那須川天心(20)=TARGET=が判定の末、堀口恭司(27)=アメリカン・トップチーム=を破り連勝記録を守った。

 試合後、リング上で那須川は「キックのルールで戦ってくれたことに感謝しています。このカードが決まったときに、なんで堀口選手とやるんだろうと思ってて、自分は緊張しないんですけど、本当に緊張でいっぱいでした。今回の試合、こういう形で勝ちになりましたけど、本当に成長できました。これも堀口さんのおかげです。ありがとうございます」とコメントした。

 「人間と戦っているんじゃないみたいで、獣とやってるみたいで、一歩間違えると自分がやられるようなそういう試合でした」と最強の対戦相手の印象を語った。

 堀口もリング上で「那須川君でかいこと言ってごめんね。強かった。もっともっと日本の格闘技盛り上げましょう。釣りも行きましょう」とコメント、さらに那須川が「獣と戦ってるみたいだった」と話したことに堀口は「人でした」と言い、笑いを誘う場面もあった。(小林 久剛)

 ◆堀口 恭司(ほりぐち きょうじ) 1990年10月12日、群馬県生まれ。27歳。5歳から伝統派空手を始め、PRIDEやK―1の影響を受けMMAに転向。修斗で実績を積み、13年にはUFCデビュー。4連勝し15年4月にはデメトリアス・ジョンソンとのタイトルマッチにたどり着くも、残り1秒で生涯2度目の黒星となる1本負け。その後も3連勝とUFCのトップに立ち続けるが、17年3月にRIZIN電撃参戦。フライ級日本人最強と呼ばれる元谷友貴を圧倒。階級を上げてのバンタム級GP参戦。所英男、石渡伸太郎など名だたるファイターと対戦し、全試合KO・一本勝利で完全優勝を果たした。

 ◆那須川 天心(なすかわ てんしん) 1998年8月18日、千葉県生まれ。20歳。5歳から極真空手を始め、小学6年でキックボクシングに転向。2014年に1回58秒という衝撃のプロデビューを飾った。現在、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級王者、RISEバンタム級王者。2018年6月のRISE幕張メッセ大会では強敵のロッタン・ジットムアンノンに判定勝利し、RISE初の世界王者を獲得。キックボクシングではいまだ無敗。16年からRIZINのリングで総合格闘技デビューし、4戦4勝。165センチ、55キロ。

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