井上貴子、デビュー30周年試合で歌って、踊って、戦った

スポーツ報知
試合の合間に歌を歌って盛り上げる井上貴子(カメラ・酒井 悠一)

 LLPW―X・井上貴子(48)のデビュー30周年記念イベント「己を磨く!女は輝く!」が2日、東京・後楽園の東京ドームシティホールで行われた。貴子は第1試合から登場。事前の発表では、Xとなっていた相手はアジャコング(48)だった。

 アジャは全日本女子時代の2年先輩。貴子にとってはシングルマッチで「一度も勝てなかった」(実は2009年6月に勝利している)という相手。開始からアジャに一斗缶や松葉づえで殴られるなど、パワーで圧倒され続けたが、セコンドについていた井上京子が乱入して、得意のスタンガンで反撃。裏拳を打ち込んでから再び京子の助けを受けてスタンガン攻撃を仕掛けようとしたが、アジャにかわされ、逆に裏拳を浴びて敗れた。

 試合後、アジャはリング上で「すげえピリピリしてんだよ、ここ」とスタンガン攻撃された足をさすりながら「30周年おめでとう」と貴子を祝福。「まだ1回もシングル勝ってないんだっけ? じゃ、もう1回。いいけど、ビリビリと京子なしね。私も一斗缶もなしでやるから」と再戦を約束した

 貴子はメインイベントにも登場。井上京子、堀田祐美子、神取忍と組んで8人タッグで中森華子、雪妃真矢、安納サオリ、チェリーと対戦した。井上京子はデビュー戦の相手、堀田は井上のプロレス人生の転機となった試合でのタッグパートナー、神取は所属団体の代表。いずれも女子プロレス界のレジェンドで貴子とも関わり合いが深い選手に囲まれて、貴子は自由奔放に戦った。最後はチェリーに得意技のディスティニー・ハンマーで勝利を飾った。

 試合の間にアイドル時代に出した曲「奇蹟の扉」など当時の振り付きで3曲を熱唱。1988年デビューの同期という歌手の相田翔子とのトークショーも行った。「30周年で周年イベントは以後やらない」という言葉通り、歌って、踊って、戦って、井上貴子のプロレス人生30年のすべてを出し切ったイベントとなった。

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