棚橋弘至、ジェイ撃破で3年ぶり1・4東京Dメイン帰還決定「俺は前に進むために帰ってきた」

スポーツ報知
ジェイ・ホワイトを下し、1・4東京ドームのメイン帰還を決めた棚橋弘至(カメラ・相川 和寛)

◆新日本プロレス「KING OF PRO―WRESTLING」 ▽東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦 〇棚橋弘至(20分40秒 首固め)ジェイ・ホワイト●(8日、東京・両国国技館)

 「100年に1人の逸材」棚橋弘至(41)が電光石火の首固め(スモールパッケージホールド)でジェイ・ホワイト(25)を撃破。3年ぶりの1・4東京ドーム大会メインイベントへの帰還を決めた。

 開始早々からジェイのセコンドについた外道(49)の介入で、しつこく痛めている左ひざを攻められた棚橋。しかし、得意技のスリングブレイド、ドラゴンスープレックスで徐々にジェイを追いつめた。

 終盤、ハイフライフローの連発でジェイにとどめを刺そうとするも、再度の外道の妨害で3カウントを奪えず。外道をマット外に蹴散らしている間に、ジェイのローブローを食らってしまった。

 さらにジェイはマットに転がっていたパイプいすを手に襲いかかるが、棚橋はこの一撃をかわし、お返しのローブロー。のたうち回るジェイをイスの上に投げ捨て、ハイフライフローを放つも、決まる直前でこれをよけられてしまった。

 これをチャンスと見たジェイは、必殺のブレードランナーを狙うが、棚橋はこれを素早く切り返し、首固めで3カウントを奪った。

 試合後、ジェイは悔しさの余り、疲れ果ててマットに横たわる棚橋にストンピング連発。そこからブレードランナーを狙うも、ここでオカダ・カズチカ(30)が駆け付け、棚橋を救出した。

 ここでBULLET CLUB OGも乱入。すると、8月のG1クライマックスで決別するまでオカダのセコンドを務めていた外道がOG側に付き、対立は決定的となった。

 若手に肩を借り、バックステージに現れた棚橋は倒れるように座り込むと、1・4東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証の入ったブリーフケースを指さし、「ここにあるよ。未来への切符が…」とポツリ。ジェイが棚橋のことを「過去の遺物」と言っていたことを引き合いに出し、「誰にだって平等に未来はあるよ。何歳だって、どんな仕事だって未来があるよ。俺は、あの頃に戻りたいわけじゃない。俺は、前に進むために帰ってきた。そこんとこよろしく。ちょっくら、東京ドームまで付き合ってくれよ」と言い残し、控室へ消えていった。(松岡 岳大)

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